米中の技術覇権争いで世界経済はデカップリングし、日本では経済安全保障の必要性が叫ばれ、キーデバイスの半導体工場誘致合戦が繰り広げられる。スエズ封鎖で経済動脈の限界が浮き彫りになり、SDGsが企業の新たなリスク要因に──。急所を守れなければサプライチェーンは崩壊する。あらゆるところに潜むチョークポイント(戦略的要衝)を守り、経済活動に血液を送り続けようとする動きを追う。
(シリーズラインアップ)
- 「産業のコメ」から「国際戦略物資」に格上げの半導体、米中日欧が奪い合い
- 「米中技術覇権時代を乗り越えるサプライチェーンを作れるか」 東京エレクトロン元社長・東哲郎氏に聞く
- トラック運転手を休ませろ、巣ごもり需要経済の陰の主役がピンチ
- 新疆綿で板挟み、使っても使わなくても批判される日本企業
- EVバッテリーを切らすな 止まってもつながる多重構造チェーンへ