この記事は日経メディカル Onlineにコラム「三浦和裕の『地区医師会感染症担当理事のホンネ(折々グチ)』」として5月26日に配信したものを、日経ビジネス電子版に転載しています。

 先日、外科医の先輩であるA先生とオンラインで久しぶりに話した。A先生とは一緒に当直した時に色々な症例を経験し、様々なことを教えてもらった。私の勤務していた病院では、外科の当直は本当に眠れない。救急隊からのコールが多い上に重症者が多かった。懐かしい話をしながら「A先生、当直引くからな~」なんて院内で言われていたのを思い出した。

 東京都では救急車の出動件数は年々増加し2019年は、82万5929件で、搬送人員は72万190件。その多くは速やかに運ばれるが、救急車の不足、夜間対応病院の混雑など受入先の医療機関がスムーズに決まらず、搬送困難になる事例も9264件発生している。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)でも、今年始めの第3波ピーク時には、疑い患者や確定患者の搬送先が見つからないことが大きな問題だった。私自身、今年1月、介護施設で新型コロナのクラスターに対応した際、搬送先が見つからずたいへんな思いをした。しかし、全国的には第4波と言われている現時点、東京都は第3波時よりは落ち着いているように思う。

 これは患者数そのものが第3波より少ないことも影響しているのだろうが、それに加えて、都が実施したコロナ対応がうまくいっているからではないだろうか。

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