今回は、会計と戦略の関係性、そして両者をどのように結びつけるのか、実践的な経営分析のノウハウを伝授する。
新入社員から管理職、経営陣まで、すべてのビジネスパーソンに役立つ内容を『ビジネススクールで身につける会計×戦略思考』から一部を抜粋してお届けする。
会計数値を理解し読み取る力、これを会計力と呼ぼう。一方、企業活動(企業が置かれた経営環境、業界の特性、あるいはその企業が採用する経営戦略)を理解し考察する力、これを戦略思考力と呼ぼう。分かりやすくいえば、前者が定量的アプローチで、後者が定性的アプローチとなる。
この両者は密接に関連するものだ。つまり、企業活動があって初めて会計数値は作られるのであって、その順序は決して逆にはならない。一方、会計数値は企業活動の結果なのだから、会計数値を紐(ひも)解くことで、企業活動をある程度類推することは可能となる。そして、この両者を結びつけるものが、論理的思考力となる。

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