<span class="fontBold">「日経ビジネスLIVE」とは:「</span>読むだけではなく、体感する日経ビジネス」をコンセプトに、記事だけではなくオンライン/オフラインのイベントなどが連動するプロジェクト
「日経ビジネスLIVE」とは:「読むだけではなく、体感する日経ビジネス」をコンセプトに、記事だけではなくオンライン/オフラインのイベントなどが連動するプロジェクト

 ビジネスパーソンとしてどう成長していくか――。特に若い世代には大きな関心事です。では、注目を集める成長企業の経営者は、30代までに何を学び、どんな経験を積んできたのでしょうか。本インタビューシリーズでは、若手ビジネスパーソンにも知られる起業家・経営者に「自分のいまを形づくった若い頃の経験、努力、失敗」などを振り返っていただきます。

 本シリーズと連動して日経ビジネスでは、若手読者向けにこうした起業家・経営者の経験やビジネススキルをオンラインで学ぶ日経ビジネスLIVEを展開しています(8月31日、9月14日開催予定、日経ビジネス電子版有料読者は受講料無料です)。ウェビナーの日時・プログラムの詳細はこちらをご覧ください。

有機野菜や、農薬・化学肥料を大幅に減らした特別栽培農産物のネット販売を手がけるオイシックス・ラ・大地。21年前に20代で創業した高島宏平社長は、ドットコムバブル崩壊を乗り越えて次々と荒波に立ち向かった。現在は東証1部に上場し、売上高は1000億円を超える。これから社会で飛躍を目指す若手ビジネスパーソンに対し、「好きなことより得意なこと」「めっちゃバランス悪くても強みで突き抜けろ」と鼓舞する言葉を贈る。

<span class="fontBold">高島宏平(たかしま・こうへい)氏</span><br>オイシックス・ラ・大地社長。1973年、神奈川県生まれ。東京大学大学院工学系研究科情報工学専攻を修了。Eコマースの黎明(れいめい)期に学生ベンチャーを立ち上げ、インターネットを生かしたビジネスの面白さを実感。卒業後にマッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、2000年にオイシックス(現オイシックス・ラ・大地)を創業。17年に「大地を守る会」、18年に「らでぃっしゅぼーや」とそれぞれ経営統合した。日本車いすラグビー連盟の理事長も務める。(写真:伊藤菜々子、以下も)
高島宏平(たかしま・こうへい)氏
オイシックス・ラ・大地社長。1973年、神奈川県生まれ。東京大学大学院工学系研究科情報工学専攻を修了。Eコマースの黎明(れいめい)期に学生ベンチャーを立ち上げ、インターネットを生かしたビジネスの面白さを実感。卒業後にマッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、2000年にオイシックス(現オイシックス・ラ・大地)を創業。17年に「大地を守る会」、18年に「らでぃっしゅぼーや」とそれぞれ経営統合した。日本車いすラグビー連盟の理事長も務める。(写真:伊藤菜々子、以下も)

学生の頃から起業を決意していたと伺いました。まずマッキンゼーに就職した際、起業に必要なスキルを磨く観点で仕事を始めたのですか。

高島宏平オイシックス・ラ・大地社長(以下、高島氏):入社したときはそうだったんです。「ここは学ぶ場だから、短期的に誰よりも一番早く学んで起業しよう」って思っていました。でも1年やったら、あんまり同期と比べてすごく学んだ感じはしなかったんです。評価も普通ぐらいでしたし。

 どうしてだって思ったとき、やっぱり「学ぶ場」だと思って学んだら(その成果は)知れているのかもしれないと。そこで2年目は発想を変えて、このマッキンゼーのために死にものぐるいで頑張ってみようって姿勢にしたんです。そうしたら、得られるものはかなり違いました。

成長することが目的ではない

 社員にもよく言うんですが、「成長するために」っていうのは目的と手段がごっちゃになっているんです。勝つために成長するのであって、成長することが目的ではないはずなんです。「成長するために」ってなると、何かしら成長すれば構わないって方向に行ってしまう。それでは緊張感に欠けるんです。練習と試合の関係と似ていて、何事も試合のつもりで挑まないと成長しない。それを実感しましたね。この組織に一生いるわけではなくて、あと数年や1~2年で辞めると決めているときでも、その組織の勝利に向けて頑張らないと大して成長しないんだと学びました。

次のキャリアに向け、割り切っていたとしても、ということですね。

高島氏:割り切っているときほど、プロフェッショナリズムで組織の勝利を考えないといけません。割り切っているからこそ、その姿勢でなければ成長速度が鈍ってしまう。「出世しなくてもいいじゃん」とか「上司に好かれなくてもいいじゃないか」と思いながら、もっと成長のために好きな勉強をしようとかやり続けるとします。それって常に練習試合みたいな感じなんですよ。

必死でコンサルティング業務をしながら、起業の夢をともに抱く学生時代の仲間とはどう連携していたんですか。

高島氏:仲間とは毎週末集まって議論していたんで、そこに揺るぎはなかったですね。だからこそサラリーマンとして働いているときには、むしろ所属する組織のためにベストを尽くす意識を強めていました。自分のビジネスプランにはもちろん熱中しているので、放っておくとやはり(目の前の仕事に対して)気もそぞろになってしまう。だから2年目は意識して仕事に取り掛かっていました。

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