<span class="fontBold">「日経ビジネスLIVE」とは:「</span>読むだけではなく、体感する日経ビジネス」をコンセプトに、記事だけではなくオンライン/オフラインのイベントなどが連動するプロジェクト
「日経ビジネスLIVE」とは:「読むだけではなく、体感する日経ビジネス」をコンセプトに、記事だけではなくオンライン/オフラインのイベントなどが連動するプロジェクト

 20~30代の若手時代、ビジネスパーソンはどのような知識やスキルを身につけ、どんな行動を取ればよいのか。「日経ビジネスLIVE」シリーズの「若手時代にやっておくべき10の挑戦」は、各界で活躍する経営者が自らの経験に基づきアドバイスをする企画だ。

 7月13日に開催した本ウェビナー第2回の登壇者はヤッホーブルーイング代表取締役社長の井手直行氏とALE代表取締役社長の岡島礼奈氏。「挑戦する組織をつくるリーダーになる」をテーマに、ビジネスパーソンとして成長し、リーダーとなる上で必要な「10の挑戦」を明かした。

 その模様を収録したアーカイブ動画とともにお伝えする(構成:小林佳代。動画は最終ページにあります)。

日経ビジネス電子版の有料会員に登録すると動画とテキスト全文を閲覧できます(月額2500円、初月無料)。

※「若手時代にやっておくべき10の挑戦」シリーズ Season2 開催!
●第4回:8月31日(火)20:00~21:00
「ドラえもんをつくり世界を変える人になる」
講師:
GROOVE X 代表取締役社長 林要氏、日本大学文理学部情報科学科助教、次世代社会研究センター(RINGS)センター長 大澤正彦氏

●第5回:9月14日(火)20:00~21:00
「アートとサイエンス、両方を理解する人になる」
講師:
一休 代表取締役社長 榊淳氏、オルビス 代表取締役社長 小林琢磨氏

→ウェビナー参加のお申し込みは、こちらから。

安倍俊廣・日経ビジネス編集委員(以下、安倍):では、日経ビジネスLIVE「若手時代にやっておくべき10の挑戦」第2回を始めます。本日のテーマは、「挑戦する組織をつくるリーダーになる」です。講師は「よなよなエール」など人気クラフトビールを製造・販売するヤッホーブルーイング社長の井手直行さんと、人工流れ星の実現という壮大な宇宙ビジネスに挑戦しているALE社長の岡島礼奈さんです。

 では、お二人によるプレゼンテーションを開始します。まずは井手さん、よろしくお願いします。

井手直行・ヤッホーブルーイング代表取締役社長(以下、井手氏):初めに私の経歴をお話しします。私は福岡県久留米市の高専(高等専門学校)を卒業しましたが、最初に入った会社は数年で辞め、その後3回ほど転職を繰り返しました。フリーターだった期間も長く、バイクに乗って日本中、「自分探しの旅」をするなど、「社会に適応できない人間」とのレッテルを貼られるような若者でした。

 その後、たまたま縁があり、1997年に創業メンバーの1人としてヤッホーブルーイングに入社します。営業、管理、インターネット通販など色々な仕事を手掛けた後、2008年に社長に就任しました。

 看板商品のよなよなエールを中心に、画期的なデザインとネーミング、個性的な味で、創業直後は売り上げも順調に伸びたのですが、地ビールブームの終焉(しゅうえん)とともに、1999年をピークに売り上げが下がっていきます。酒店やスーパーでの取り扱いがなくなってしまったので、仕方なく私は営業をやめ、直接、消費者に商品を届けようとインターネット通販に乗り出しました。

 その結果、インターネットやメールを通じてお客様とコミュニケーションが取れるようになり、ファンが増えてきたのを機に「宴(うたげ)」と称したリアルな交流イベントを開催し始めました。近年、東京・お台場の公園に5000人のファンを集めたこともあります。また、ヤッホーは熱量の高いファンがいるメーカーの代表例として、各種のメディアに取り上げられるようにもなりました。

 どん底だった売り上げも上向き、今は18年連続で増収中です。今年7月には『18年連続増収を導いた ヤッホーとファンたちとの全仕事』(日経BP)という書籍を出版しました。コロナ禍でも直近の月売上高は前年比30%以上のプラスとなっています。

 ではここから、若手時代にやっておくべき10のことをお話しします。

[画像のクリックで拡大表示]

(1)「熱中できるもの(仕事)を探す」
 経営者仲間には20代、または学生の頃から、志を持っていた人がいます。しかし私はそれがなかなか見つけられず、熱中できる仕事をずっと探していました。そのために転職を繰り返し、放浪の旅にも出ましたが、今思うとそれも良い経験でした。まずは自分で熱中できる仕事を探すことから始めるのがよいと思います。

(2)「まずはやってみる」
 「この仕事を続けていいのか」と思ったこともありますが、そうしたときには、何かしら興味があり、可能性を感じるものを「まずはやってみよう」と行動していました。結果的に転職が多くなりましたが、常に「やってみないと分からない」と考えていました。

(3)「他人と違ってよい」
 転職を繰り返していた時期には、友人から「もっと落ち着けよ」などと言われていました。そのため「我慢して今の仕事を続けた方がいいのかな」と考えることもありましたが、「みんなと同じである必要はない」と自分に言い聞かせました。

(4)「あきらめない」
 「他人と違って良い」と思って行動しても、時にはくじけそうになります。それでも妥協せず、本当に自分がやりたいことを探しました。

(5)「基本を勉強する」
 色々な仕事をしましたが、感覚や思いつきでやってもうまくいきません。ヤッホーに入ってからマーケティング、戦略、チームビルディング、アカウンティングなど、ビジネスの基本を勉強したことが結果的に、すごくよかったと思います。

(6)「大ホラを言い続ける」
 インターネット通販を始めた頃、成功している企業や人を見て、「オレも1年であそこまでにしてみせる」などと大きいことを言いふらしました。逃げないよう、視座を高くするよう、ホラを吹き続けることも大切です。

(7)「自分にもできると信じる(言い聞かせる)」
 大ボラを吹き続けていると、不安になることもありますが、「できるはずだ」と何度も何度も呪文のように自分に言い聞かせました。そのうち、本当にその気になります。

(8)「目の前を通るチャンスを多くつかむ」
 経験上、すべての人に、チャンスは平等に訪れます。頻繁には来ないそのチャンスをできるだけ多くつかむことが大事です。私の場合は今の会社に入ったこと、インターネット通販を手掛けたことなどが大きなチャンスで、紆余曲折(うよきょくせつ)ありながら、それをつかんだことが成功の決め手となりました。

(9)「師匠を見つける」
 私がヤッホーに入ったのは、創業者である星野リゾートの星野佳路代表取締役社長と出会ったことがきっかけです。「楽天市場」に出店したときには三木谷浩史社長(当時)をはじめ、楽天経営陣から学びを得たり、大きな刺激を受けたりしました。これらの出会いは、私の人生にとって大きなプラスとなりました。

(10)「みんなを幸せにする」
 仕事をする中で、自分だけでなく、スタッフ、ファン、関係者みんなが幸せになることに喜びを感じるようになりました。自分のことでは頑張れなくても、みんなを幸せにすることなら頑張れます。

 ヤッホーブルーイングの企業ミッションは「ビールに味を! 人生に幸せを!」です。今年4月には、さまざまな業界で型にとらわれない活動をする人を応援するビール投資プログラム「よなよなビアファンド」を立ち上げました。今日、一緒に登壇している岡島さんのALEは、このプロジェクトの第1号です。ここで一緒に講演できて幸せです。

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