<span class="fontBold">「日経ビジネスLIVE」とは</span>:「読むだけではなく、体感する日経ビジネス」をコンセプトに、記事だけではなくオンライン/オフラインのイベントなどが連動するプロジェクト
「日経ビジネスLIVE」とは:「読むだけではなく、体感する日経ビジネス」をコンセプトに、記事だけではなくオンライン/オフラインのイベントなどが連動するプロジェクト

 ビジネスパーソンとしてどう成長していくか――。特に若い世代には大きな関心事です。では、注目を集める成長企業の経営者は、30代までに何を学び、どんな経験を積んできたのでしょうか。本インタビューシリーズでは、若手ビジネスパーソンによく知られる起業家・経営者に「自分の今を形づくった若い頃の経験、努力、失敗」などを振り返っていただきます。また、本シリーズと連動して日経ビジネスでは、6月から若手読者向けにこうした起業家・経営者の経験やビジネススキルをオンラインで学ぶ日経ビジネスLIVEを展開していきます(電子版有料会員は受講料無料です)。ウェビナーの日時・プログラムの詳細は記事末尾をご覧ください。

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「働き方改革」をテーマに走り続けてきたワーク・ライフバランス社長の小室淑恵氏は20代の頃、長時間労働をものともしない仕事人間だった。彼女の考えはいつ、どんなきっかけで大きく変わったのか。本気で社会課題の解決を目指す彼女の原動力は何なのか。

<span class="fontBold">小室 淑恵(こむろ よしえ)氏</span><br />ワーク・ライフバランス代表取締役社長<br />1975年東京都生まれ。日本女子大学卒業後、99年資生堂入社。2年目で社内のビジネスモデルコンテストで優勝し、育児休業者の復職支援事業を立ち上げる。2005年に退社、06年にワーク・ライフバランスを設立。残業時間の削減と業績の向上を両立させるための「働き方改革コンサルティング」を企業や自治体に提供している。講演依頼は年200回以上に及ぶ。
小室 淑恵(こむろ よしえ)氏
ワーク・ライフバランス代表取締役社長
1975年東京都生まれ。日本女子大学卒業後、99年資生堂入社。2年目で社内のビジネスモデルコンテストで優勝し、育児休業者の復職支援事業を立ち上げる。2005年に退社、06年にワーク・ライフバランスを設立。残業時間の削減と業績の向上を両立させるための「働き方改革コンサルティング」を企業や自治体に提供している。講演依頼は年200回以上に及ぶ。

大学3年生までは専業主婦を目指していたと聞きました。

小室淑恵ワーク・ライフバランス社長(以下、小室氏):女子が普通に生きていると、「男子が勉強を頑張った先には企業が手を広げて待っているけれど、女子のトンネルは閉じているんじゃないか」と誰しも気づくときが来るんです。頑張っても最終的に負けるのなら、自分はもともと専業主婦志向なのだと思い込もうとしました。ねじれた自己防衛本能なのですが、友人にも周知徹底していました(笑)。

 転機となったのが、大学で聞いた猪口邦子さん(現参議院議員)の講演です。「これからの日本社会では、働きながら子育てする人が欲しい商品を開発できない企業は負ける。あなたたちはぜひ、結婚・出産をして企業に戻ってあげて。仕事と子育ての両立時にどんな商品が欲しいか、アイデアを与えてあげて」とのお話を聞いた瞬間、強い衝撃を受けました。社会が本気で女性を必要とするのなら、私だって活躍できるんじゃないか、と。

 ただし、その時の私では社会の役に立たない。授業は寝てばかりでしたし資格も取っていない。「そんな人生を変えるならアメリカだ」と半ば勢いで渡米しました。ベビーシッターとして住み込んだ家で見たのは、雇い主のシングルマザーが育休中にeラーニングで資格を取り、職位も上がって復帰する姿。彼女いわく「育休はブランクじゃなくブラッシュアップの期間」。目からうろこが落ち、こういうことを日本で実現したいと思い帰国しました。

生活リズムを変えた「鬼課長」との出会い

その後入社した資生堂で、いきなり新事業を立ち上げたんですよね。

小室氏:入社2年目で「育児休業者の復帰支援プログラム」を提案し、社内のビジネスモデルコンテストで優勝しました。ところが、立ち上げたサービスを社外で売り込んでも、箸にも棒にも掛からない。名だたる大企業の人事部長さんに「企業は本音では、女性は3、4年働いたら辞めてほしいと思っている」などと言われていました。心が折れるような経験を繰り返しつつ、何とか続けられたというところですね。

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