<span class="fontBold">「日経ビジネスLIVE」とは</span>: 「読むだけではなく、体感する日経ビジネス」をコンセプトに、記事だけではなくオンライン/オフラインのイベントなどが連動するプロジェクト
「日経ビジネスLIVE」とは: 「読むだけではなく、体感する日経ビジネス」をコンセプトに、記事だけではなくオンライン/オフラインのイベントなどが連動するプロジェクト

 ビジネスパーソンとしてどう成長していくか――。特に若い世代には大きな関心事です。では、注目を集める成長企業の経営者は、30代までに何を学び、どんな経験を積んできたのでしょうか。本インタビューシリーズでは、若手ビジネスパーソンによく知られる起業家・経営者に「自分の今を形づくった若い頃の経験、努力、失敗」などを振り返っていただきます。また、本シリーズと連動して日経ビジネスでは、6月から若手読者向けにこうした起業家・経営者の経験やビジネススキルをオンラインで学ぶ日経ビジネスLIVEを展開していきます(電子版有料会員は受講料無料です)。ウェビナーの日時・プログラムの詳細は記事末尾をご覧ください。

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「面白法人」を掲げ、ユニークなコンテンツを次々と送り出してきたカヤック。23年間にわたって会社を率いているのが、CEO(最高経営責任者)の柳澤大輔氏だ。2002年以降、神奈川県鎌倉市に本社を置き、鎌倉の街全体をオフィスに見立てて事業を展開している。とにかく面白いことを追求してきた背景には、柳澤氏ならではの幸福論があった。

<span class="fontBold">柳澤大輔(やなさわ・だいすけ)氏</span><br />1998年、面白法人カヤック設立。神奈川県鎌倉市に本社を置き、ゲームアプリや広告などのコンテンツを数多く発信。SDGs(持続可能な開発目標)の自分ごと化や、関係人口創出に貢献するコミュニティー通貨サービス「まちのコイン」は全国8地域で展開中(2021年5月31日時点)。さまざまなWeb広告賞で審査員を務める他、ユニークな人事制度やワークスタイルなど新しい会社のスタイルに挑戦中。著書に『鎌倉資本主義』(プレジデント社)、『リビング・シフト 面白法人カヤックが考える未来』(KADOKAWA)他。まちづくりに興味のある人が集うオンラインサロン主宰。金沢大学非常勤講師、慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科特別招聘教授。「まち・ひと・しごと創生会議」有識者委員(写真:古立康三)
柳澤大輔(やなさわ・だいすけ)氏
1998年、面白法人カヤック設立。神奈川県鎌倉市に本社を置き、ゲームアプリや広告などのコンテンツを数多く発信。SDGs(持続可能な開発目標)の自分ごと化や、関係人口創出に貢献するコミュニティー通貨サービス「まちのコイン」は全国8地域で展開中(2021年5月31日時点)。さまざまなWeb広告賞で審査員を務める他、ユニークな人事制度やワークスタイルなど新しい会社のスタイルに挑戦中。著書に『鎌倉資本主義』(プレジデント社)、『リビング・シフト 面白法人カヤックが考える未来』(KADOKAWA)他。まちづくりに興味のある人が集うオンラインサロン主宰。金沢大学非常勤講師、慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科特別招聘教授。「まち・ひと・しごと創生会議」有識者委員(写真:古立康三)

24歳でカヤックを創業してもう23年。まさに半生ですね。

柳澤大輔氏(以下、柳澤氏):そうだよなあ……。長いですね。すごく長い。こんなに長く会社の社長をやっていたら、本当は駄目ですけどね(笑)

「思えば、だいぶ深いところまで潜ってきた」

経営者として意識してきたことは何ですか。

柳澤氏:まず聞くようにすることを、僕は心がけてきた気がしますね。自分が目指している世界の少し先を行っている人に話を聞く。

 「学生時代にどんなことをやったらいいですか」って、僕は学生からよく質問されるんですよ。一方で30代、40代の人から聞かれることはまずなくて、そもそもその世代は「何をやったらいいですか」という問いを持っている人のほうが少ない。

 でも、よくよく考えたら、40代は50代の先輩に「40代で何をやったらいいですか」って聞いたほうがいいし、50代は60代に聞いたほうがいいんですよ。なぜかというと、みんな自分だけ違う人生を生きたいと思っていても、だいたい先人と似たような課題に直面するから。

 先人の知恵に学ぶ姿勢は、年を取るとともになくなっていくんだけど、僕はなくならないように意識しています。本をたくさん読むようになったのも30代から。ゲーム事業に参入するときは、ゲーム業界の本をたくさん読みましたし、地域通貨を始めるときは、地域通貨の歴史を結構勉強しました。

 先人に倣う。自分は特別ではないと思う。その上で、僕は20代、30代で何をやってきたのか。「面白法人」という名前をつけた会社をつくり、それに忠実に生きてきました。人生を面白く味わい尽くすためにあらゆるチャレンジをして、半年に1回ぐらいは、何か新しいネタを話せる人でいよう。それは今も一緒なんですけどね。

 一方で、しつこく継続してやり続けることも増やしていく。僕は社長日記というのを書き続けていますし、(ITの力で鎌倉の活性化を目指す)カマコンも2013年に始めてから、毎月の定例会を1回も休んだことがないですね。

地道な積み重ねが結局はものをいう。

柳澤氏:そう。積み重ねてきた気はしますよ。24歳で起業して、思えばだいぶ深いところまで潜ってきたなという感じはありますよね。

潜るとは、どういう感覚ですか。

柳澤氏:気づきが深くなったというか。既に気づいていたはずなのに、まだその先の深い気づきがあったのかということの繰り返しです。

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