「日経ビジネスLIVE」とは:
「読むだけではなく、体感する日経ビジネス」をコンセプトに、記事だけではなくオンライン/オフラインのイベントなどが連動するプロジェクト

ビジネスパーソンとしてどう成長していくか――。特に若い世代では大きな関心事です。では、注目を集める成長企業の経営者は、30代までに何を学び、どんな経験を積んできたのでしょうか。本インタビューシリーズでは、注目の起業家・経営者に「自分の今を形づくった若い頃の経験、努力、失敗」などを振り返っていただきます。

 また、本シリーズと連動して日経ビジネスでは、6月から若手読者向けにこうした起業家・経営者の経験やビジネススキルをオンラインで学ぶ日経ビジネスLIVEを展開していきます(電子版有料読者は受講料無料です)。ウェビナーの日時・プログラムの詳細は記事末尾をご覧ください。

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家計簿アプリやクラウド会計ソフトを提供するマネーフォワード。2012年に同社を創業し、2017年に東証マザーズ上場を果たした辻庸介氏。ソニー、マネックス証券での会社員生活を経て起業への道を選んだ。一見、成功者として見られがちだが、決して順風満帆な人生を歩んできたわけではない。多くの人と同じように、理不尽な目に遭い、時には挫折もあった。では、なぜこうした壁を乗り越えて今に至るのか。20代、30代をどのように過ごしてきたのか。自身の失敗や挫折の経験を記した著書『失敗を語ろう。 「わからないことだらけ」を突き進んだぼくらが学んだこと』を6月24日に発売する予定だが、一足先にインタビューでお届けする。

辻 庸介(つじ・ようすけ)
1976年大阪府生まれ。2001年に京都大学農学部を卒業後、ソニーに入社。2004年にマネックス証券に参画。2011年、米ペンシルベニア大学ウォートン校MBA修了。2012年にマネーフォワードを設立し、2017年9月、東京証券取引所マザーズ市場に上場させた(写真:的野弘路)

辻さんは大学を卒業した後、ソニーに入社し、マネックス証券を経て、マネーフォワードを起業しました。20代、30代をどのように過ごしてきたのでしょう?

辻庸介マネーフォワード社長CEO(以下、辻氏):ちょうど先日、マネーフォワードの新卒採用を受けに来た学生から「辻さんは若い頃、キャリアパスをどう考えていたんですか?」と聞かれたんです。

 こう言ってはなんですが、僕はキャリアパスという言葉が苦手でして(笑)。今でこそマネーフォワードを創業して社長をしていますが、こうなることを別に計画していたわけでもありません。先のことなんて誰も分からないし、計画できるものでもないというのが僕の考えです。

登り続けること景色が変わって見えてくる

 20代のときに考える未来なんてたかが知れています。山を登るとき、下から登り方をどれだけ考えても分からないことが多い。目の前の一歩を着実に踏み、登り続けることで、ようやく見えてくる景色があります。景色が変わって見えてくるといったほうが正確かもしれない。

 僕自身を振り返ると、与えてもらった仕事に対して一生懸命、クオリティーの高いものを返したい、返そうと思って毎日を過ごしていました。いい結果が出ると、また面白い仕事がもらえるからです。ただただ、それを繰り返してきました。

 当然、多くの失敗もしました。でも、失敗を通して学んだことがたくさんありました。数多くのチャレンジを繰り返して、少しずつ大きな仕事と向き合っていく。そんな感じでしたね。

 目の前の仕事を一生懸命やり続けていると周りの人から信頼を得て、クレジット(信用)を積んでいくことができます。それを着実に続けていくことが20代、30代は大事なのではないでしょうか。

続きを読む 2/3 隣の芝生が青いのはただの幻影、大事なのは自分の価値観

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