VR先進層とVTuberの個人利用のハードルを下げる
現在、メタバースが注目を集めるようになったことからモーションキャプチャーのようなデバイスの重要性が高まっていることは確かだろう。ただ実際にそれを必要としている人がたくさんいるかというと、決してそうではない。
にもかかわらず、なぜmocopiがTwitterでトレンドになるほどの注目を集めるに至ったのかといえば、やはりVR先進層の心をつかんだからこそだろう。先にも触れた通りmocopiのデータはVRChatでも利用可能である。VRChatは利用のハードルが高い一方、VR先進層の中では非常に大きな盛り上がりを見せている。
そうした人達の中では、コミュニケーションに用いるアバターに全身の動きを反映させたいというニーズが高まっているという。だがVRゴーグルやコントローラーで上半身の動きはある程度アバターに反映できるものの、下半身の動きの反映は難しかった。それだけに、モーションキャプチャーで全身の動きを簡単に反映できるmocopiは解決策の1つとなる可能性があるとして注目されたようだ。
そしてもう1つの大きな要因は、ここ最近急速に人気が高まっているVTuberであろう。VTuberは仮想のキャラクターにふんして「YouTube」などに動画を投稿したり、ライブ配信したりする人達のことを指すが、VTuberもその表現を高めるには顔の動きだけでなく、全身の動きをキャラクターに反映することが求められる。
最近では企業だけでなく、個人が単独でVTuberにふんすることも多いが、それを実現するための機材と環境を整えるハードルはかなり高いものとなっていた。mocopiがそうしたVTuberが抱える課題のハードルを大きく下げる存在となり得ることも、評判を得た要因といえそうだ。
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