ピッコマの躍進支えるヒット作は

 累計閲覧数が5億回を超えるような看板作品も誕生。SMARTOONの「俺だけレベルアップな件」は、21年7月に1日の閲覧数が150万人という最高記録を更新した。

■俺だけレベルアップな件
累計閲覧数5億回を突破。縦画面を生かした戦闘シーンやスピード感ある展開が人気。1日に150万人が読むこともある看板作品 (c)DUBU(REDICE STUDIO), Chugong, h-goon 2018/D&C WEBTOON Biz
累計閲覧数5億回を突破。縦画面を生かした戦闘シーンやスピード感ある展開が人気。1日に150万人が読むこともある看板作品 (c)DUBU(REDICE STUDIO), Chugong, h-goon 2018/D&C WEBTOON Biz
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■悪女はマリオネット
西洋貴族社会を舞台にしたロマンスファンタジー。女性人気の高いジャンルのヒット作 (c)Manggle, hanirim/Yeondam X Polarfox
西洋貴族社会を舞台にしたロマンスファンタジー。女性人気の高いジャンルのヒット作 (c)Manggle, hanirim/Yeondam X Polarfox
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 そしてピッコマの売り上げが高いのも、力を入れてきたSMARTOONの影響が大きい。スピーディーに展開する縦読みフルカラー漫画は、「続きが気になって24時間待てない。有料でも読みたい」という心境になりやすいのだ。実際ピッコマの販売金額の約半分は、SMARTOONが占めている。

 一方で、ピッコマで読める漫画の98.5%はSMARTOON以外の作品だ。当初は読者層が分かれていたというが、21年には利用者の9割が両方を読むようになった。漫画ライト層に縦読み漫画でその面白さを教え、通常の版面漫画にステップアップさせる。漫画の新プラットフォームとして、欠かせない存在となった。

YouTube広告で漫画ライト層を獲得
コロナ禍で在宅時間が増えたことを追い風に、一気に新規ファンを獲得すべく20年4月ごろからYouTubeでの広告を積極的に打った
コロナ禍で在宅時間が増えたことを追い風に、一気に新規ファンを獲得すべく20年4月ごろからYouTubeでの広告を積極的に打った
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[日経クロストレンド 2021年11月16日掲載]情報は掲載時点のものです。

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 日経トレンディ2021年12月号では、看板企画の「ヒット予測100」「ヒット商品ベスト30」を発表しています。2022年にヒットが見込める商品・サービスと、21年にヒットした商品・サービスをランキング形式で発表する企画で、30年以上の歴史があります。ランキング以外にも、「地方発ヒット大賞」や約290社のヒット商品がずらりと並んだ「メーカー別ヒット総覧」を掲載。1年を総括し、激動の時代のヒット現象を業界横断で知る、ビジネスパーソン必読の1冊です。

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