日経トレンディ2021年12月号は、1年の「ヒット現象」を総特集。その中で「大研究!シティポップ×レコード再ブームの理由」を実施した。昭和に一世を風靡した音楽が、全く違った文脈で、世界的ブームとなっている。1970~80年代の、竹内まりや「Plastic Love」や松原みき「真夜中のドア~stay with me」だ。そのブームとともに中古レコード市場も活況。レコード店やサブスクリプションサービスの運営陣などはどう感じているのか。

 定額で音楽が聴き放題となるSpotifyやApple Musicなどのサブスクリプションサービスが好調に成長し、CDの生産金額は減少の一途というのが、音楽の聴き方の変化だ。だが、「物品」としての音楽は本当にすたれたのだろうか。

 実は、CDよりもひと昔前の音楽の聴き方ともいえるレコードの人気が再燃している。2011年には3億円程度だった年間生産金額は、18年に20億円を突破。20年は新型コロナウイルスの影響で前年比99%の21億1700万円だったが、それでも3年連続で20億円超えを記録した。さらに今年は、近年を上回る好調ぶりを見せており、8月までのアナログレコードの生産金額がすでに20年の年間生産金額を上回る、約22億円に到達している。

竹内まりや「Plastic Love」がなぜ売れる?

 一体、どのような音楽ジャンルのレコードが人気を集めているのだろうか。1960年代から東京を中心に店舗を展開するディスクユニオンの「新宿中古センター」「ベストアルバムストア」店長を務める中野良亮氏によると、「QUEENやキング・クリムゾンといった王道のロックアーティストに加えて、80年代の作品の中古レコードも再評価されている。洋楽では、イギリス発のNew Wave、日本ではシティポップの人気が特に高い」という。

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