2018年にゼブラが発売し、瞬く間にヒットした“ペン先がブレないボールペン”「ブレン」。21年2月に発売した多機能タイプの「ブレン2+S」は、黒と赤のボールペンにシャープペンシルも内蔵。新規設計されたシャープユニットにはシャーボ由来の技術も使われたという。
ゼブラの新商品「ブレン2+S」。軸は5色展開。税込み550円
ゼブラの新商品「ブレン2+S」。軸は5色展開。税込み550円

 ノック式のボールペンは、その構造上、筆記時にペン先が微妙にブレてしまう。2018年に発売されたゼブラの「ブレン」は、そのブレをなくすことで筆記時のストレスを劇的に軽減。発売後1年で累計販売本数500万本を突破したヒット商品だ。さらに同社は、複数の芯を選んで出す多色ボールペンでのブレを解決した3色ボールペン「ブレン3C」(以下、3C)を20年3月に発売。これも好評を得た。

 そして21年2月、黒と赤のボールペンにシャープペンシルも内蔵した多機能タイプの新商品「ブレン2+S」(以下、2+S)が登場した。

 特徴的なのは、ブレンシリーズは単色タイプも3Cも2+Sも、ペンとしてのシルエットやデザインが、ほとんど同じということ。「単色タイプの開発当初から、多色ペンや多機能ペンを見越してデザインしている」と、ゼブラでブレンシリーズの開発を担当する研究開発本部の樺島夕紀子氏は話す。2+Sは3Cと同じ機構を踏襲しているが、そのままではシャープペンシルのペン先が先端の穴を通らなかったので、シャープペンユニットから作り直したという。

単色タイプ(左)、3C(中)、2+S(右)のデザインの違い。同じように見えて、きちんと違いが付いているのが面白い
単色タイプ(左)、3C(中)、2+S(右)のデザインの違い。同じように見えて、きちんと違いが付いているのが面白い
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ブレン2+Sに仕込まれている技術とアイデアを図解したもの
ブレン2+Sに仕込まれている技術とアイデアを図解したもの
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続きを読む 2/2 シャーボで培った技術も継承し、“常識”を覆す

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