3次元CADデータを送信すると自動で見積もりし、機械加工してくれるサービスの競争が激しくなっている。米大手は日本でパートナー企業の開拓に乗り出し、加工できる品種を2022年から一気に増やす。日本のスタートアップは大型の資金調達に成功。「デジタルものづくり」が開花する土壌が整ってきた。

米プロトラブズ日本法人は受け取った3次元CADデータに基づいて部品を加工するサービスを手掛ける
米プロトラブズ日本法人は受け取った3次元CADデータに基づいて部品を加工するサービスを手掛ける

 「パートナーと組むことで、加工できる部品の種類が格段に増える」。3次元CAD(コンピューターによる設計)データを使った機械部品の受託加工サービスを手掛ける米プロトラブズ日本法人(神奈川県座間市)の今井歩社長は、新サービスの立ち上げに奔走する。

 同社は顧客から送られてきた部品の3次元データを自動で解析。加工費を見積もり部品加工して顧客に届ける。ただ、これまで請け負ってきたのは金型を使った樹脂の射出成型品や、金属や樹脂の単純な切削加工のみ。ほかにも、「対応できる加工誤差は0.1mmまで」「部品の大きさは切手大からA3用紙大まで」「最大で月産1万個程度まで」といった制約も設けていた。

 理由は受注から納入まで最短1日という「徹底したスピード重視」(今井社長)。短納期と引き換えに加工条件をとことん絞り込み、すべてを自社工場で加工する一点集中型で勢力拡大を図ってきた。

 ここにきてロボットや電気自動車(EV)関連などで需要が多様化してきたことから、外部の加工企業と提携し、複雑で高精度な切削加工にも対応する方針を決めた。2022年に本格展開する。サイズの対応範囲も広げ、微小な部品などの加工も受託する。20年12月期に約15億円だった売上高を、26年12月期に2倍に引き上げる目標を掲げる。

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