三菱重工業は「高温ガス炉」と呼ばれる次世代原子炉を使った水素の量産に乗り出すと発表した。原子炉で発電しながら、同時に原子炉から出る熱を活用して水蒸気などから水素を製造。将来は二酸化炭素(CO2)を排出しない「グリーン製鉄」の原料として供給することを想定する。課題はヒト・モノ・カネの最適配分だ。同社は次世代軽水炉や「SMR」と呼ばれる小型炉も同時並行で開発している。経営リソースの振り分けを誤ると共倒れになりかねない。

 「朗報だ。とにかく早く実用化してほしい」。三菱重工の発表を受けて、日本製鉄のある幹部はこんな感想を口にした。 

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