世界的に株価が軟調だ。MSCIの全世界株指数は9月上旬の高値から5%下落しているほか、米S&P500種株価指数も9月の高値から4%下落。日経平均株価に至っては約1割も下落した。

 景気停滞と物価上昇が併存する「スタグフレーション」に陥るのではとの懸念が世界で浮上しているためだ。原油や液化天然ガス(LNG)、石炭といった資源価格が急騰しているほか、人手不足で人件費もコスト増要因になりつつある。

(写真=ロイター/アフロ)
(写真=ロイター/アフロ)

 目先の企業業績の足かせになるほか、中長期の成長期待で買われているITなどの手じまい売りを誘発する要因にもなる。ほんの1カ月前までは悪い材料も好意的に解釈されがちだったが、市場心理は一変してしまった。

 10月6日はアジアのLNGのスポット価格が40%上昇し、過去最高値をつけた。ニューヨーク市場では4日に原油先物(WTI)が7年ぶりの高値まで急伸。発電用石炭はオーストラリア産のスポット価格が10月上旬時点で2008年7月に付けた過去最高値を更新している。

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