政府は9月22日、24年ぶりの円買い介入に踏み切った。ただ、連休を挟んで翌週には再び円安が進み、26日には介入前の円安水準である1ドル=144円台に戻ってしまった。外国為替市場で何が起きているのか。

 22日夕方に実施された円買い介入は、145円台から一時は140円台まで円を上昇させた。財務省の神田真人財務官が同日昼過ぎに「スタンバイ状態」とある程度事前予告めいた表明をしていたものの、さらに同日日銀が金融政策決定会合で金融緩和の維持を決めて円安がじりじりと進む中での介入だっただけに、市場は虚を突かれた格好だった。

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