今、インフレは世界経済の大きな懸念要素の1つだ。日本では物価上昇が「持続的でない」(日銀)として金融緩和が続く。だが、各種の統計からは、物価上昇が行き過ぎる兆しも見え隠れする。
「物価目標の持続的・安定的な実現には至っていない」――。日銀の黒田東彦総裁が大規模金融緩和を維持する理由だ。直近では7月21日の金融政策決定会合後の会見でも同じ見方を繰り返した。

だが果たしてこのまま現状を維持することが妥当なのか。いちよし証券の愛宕伸康チーフエコノミストは「(中銀が目的の1つとする)物価の安定は崩れている」と指摘する。
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