起業家、孫正義氏が率いるソフトバンクグループ(SBG)が、2021年3月期に日本企業として史上最大の純利益4兆円強を稼ぎ出すとの観測が急速に高まっている。原動力は未公開企業への投資事業だ。投資先の上場によって収穫期を迎え、名実ともに、巨大投資会社になった。勢いは今後も続くのだろうか。次なる「金の卵」とは──。

SBGは傘下の投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)」で新興企業への投資を進めてきた。投資先は20年12月末時点で131社にのぼる。
グループの連結業績を押し上げるのは投資先の評価益だ。20年4~12月期の連結決算での純利益3兆551億円のうち、SVFなどの投資損益が2兆7287億円を占めた。20年12月に上場した米料理宅配サービス最大手のドアダッシュの評価が上場を機に高まったほか、すでに上場している米ウーバーテクノロジーズなどの株価も堅調だった。
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