資産運用業界が歴史的な転換期にある。2022年10月には三菱UFJ国際投信が公募株式投信の預かり資産残高で10兆7000億円となり、2015年7月の発足後初めて首位に浮上した。積み立て投資や若い世代の流入が進んできたことが一因だ。同社の横川直社長に今後の戦略について聞いた。

上場投資信託(ETF)を除く公募株式投信の預かり資産残高で22年10月末に10兆7000億円と、長らく首位だった野村アセットマネジメント(10兆5900億円)を上回りました。何が起きているのですか。
三菱UFJ国際投信の横川直社長(以下、横川氏):資金の流出入だけでなく保有資産の時価評価によっても変動するので、まだまだ野村アセットマネジメントさんとの首位争いは続いています。弊社の方が海外株のウエートが高いので、海外株が下がることになれば、また弊社の残高が下がってしまうでしょう。
とはいえ、野村アセットマネジメントさんと並ぶところまで来たのは感慨深い。弊社がどうこうというより、投信市場が変わってきたことの1つの象徴なのでしょう。
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