岩崎楓(平手友梨菜)は拡散型、「拡散性」の因子が「保全性」よりも高いタイプ ©TBS
岩崎楓(平手友梨菜)は拡散型、「拡散性」の因子が「保全性」よりも高いタイプ ©TBS

 見た目が不良だからといって、勉強が嫌いなわけではない――。

 はい、テレビドラマ、日曜劇場「ドラゴン桜」の話です。6月13日の放送では、龍海学園きっての不良2人組、岩井(西垣匠)と小橋(西山潤)が、なんと東大専科に加わることになりました。専科を妨害しようとして、桜木建二(阿部寛)から熱~いお灸を据えられたドラマの初回から一転、意外な展開になりましたね。

 この2人は、漫画にはないオリジナルキャラクラーですが、桜木が彼らに「本気でかかわったこと」、「明確な目的・目標を持たせたこと」が、自分たちの生き方を見直すきっかけになったのでしょう。
 東大専科はいよいよチームとなってきました。

 岩井と小橋のエピソードから思い出すのは、ある地方企業の依頼を受けて、次世代リーダー発掘&育成プロジェクトを請け負ったときのことです。事務系の社員だけでなく、工場で働く人にも次世代リーダー候補として参加してもらいました。

 そのなかで、リーダーとして可能性を感じる人材と出会いました。人事役員に聞くと、「あいつは昔、不良仲間のヘッドだった」と言うではありませんか。

ビジネスの世界でも通用するリーダーシップ

 それを聞いて、私はものすごく合点が行きました。なぜなら、彼には「大きな規模の組織を束ねていた人」が醸し出す、リーダーシップを感じたからです。

 彼の個性をFFS理論(開発者:小林惠智博士、詳しくはこちら)で診断すると、「拡散性」が高いタイプでした。「拡散性」の高い人には、「様々な体験を通して概念を学んでいく」という傾向がありますが、彼は不良仲間を束ねる経験を通して、組織の上に立つ者に求められるリーダーシップを、知らず知らずのうちに身につけたのでしょう。

 もう一人、シングルマザーだという参加者にも、光るものを感じました。

 最初のうち、彼女はプロジェクトにエントリーされたことを訝しんで、「私が経営の勉強なんて……」と尻込みし、子どもの世話をするため途中で帰ることがしばしばありました。

 ところが、プロジェクトの中盤から、一番熱心に学び始めたのです。
 「勉強が楽しい。もっと早く知っていれば別の人生を送れたかも……」。彼女はそう言って、笑っていました。

 聞けば、彼女は元レディースのリーダーだったそうです。学ぶことの楽しさを知ってからは、その日に学んだことを、家に帰ってから中学生の子どもと共有していたそうです。子どもから、「お母さん変わったね」と言われたことを、うれしそうに報告してくれました。

 2人とも、若い頃は「体系的に学ぶ機会」がなく、持て余した力を“ガス抜き”として向けた方向が、「不良」だったのでしょう。

これは、ドラマの岩井と小橋にも言えるかもしれません。何事にも本気でかかわろうとしない若者よりも、不良である彼らのほうが、ずっとポテンシャルを感じるのです。

 さて、ここからが本題です。

 ドラマでは、受験生にとって最大の山場となる夏休みを前に、専科の7人がそれぞれの個性に合った「夏休みの過ごし方」を伝授されました。

 このとき、番組では「性格診断」として紹介されたのが、実はFFS理論です。

続きを読む 2/5 「本の読み方」から、性格が分かる