そのようなときは、ご自身の不安を払拭するために、「情報を得る」ことを意識してみてください。「保全性」の高い人は、事前に情報を集めて、「なんとなくできそう」と思えば、不安が減っていきます。

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『ドラゴン桜2』5巻35限目 ©Norifusa Mita/Cork
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 この場合は、受験や就活等の情報を得て、未知の領域を既知の領域に変えてしまうのです。それがすなわち、「自身の思考の枠組み」を広げることにつながっていきます。

 そうすることで、子どもが進もうとしている未来への不安が少しは減り、子どもを見守る親の役目に徹しやすくなるでしょう。

「拡散性」の親は、子どもの“安定志向”に不満!?

 さて、お待たせしました。「拡散性」の高い親御さんにも一言アドバイスを。

 「拡散性」の高い人の特徴を簡単に説明すると、「これ好きだな」「面白そう」と思ったら、未知の領域への挑戦であっても、すぐに動きます。失敗しても気にしません。再び挑戦するか、あるいは、その頃には別のことに興味が移っていることもあります。
 とにかく、好きなことを自由に体験できることが、このタイプにとってはとても重要です。

 自分自身が自由でいたい「拡散性」の高い親は、子どもにも自由にさせる傾向があります。親と子どもの個性が同じ「拡散性」なら、お互いに自由を好む者同士、特に問題はありません。

 注意が必要なのは、親と子どもの個性が異なる場合です。
 子どもが、自分とは違って「目の前のことや細かいことばかりを気にするタイプ」であれば、それはきっと「保全性」の高い子どもだと思います。

 その場合、子ども本人は自分の枠組みの中で考えがちなので、わりと慎重で安定的な進路を考えているはずです。

 例えば、高校受験は「今の学力で行けそうな高校」を志望したり、先を見通すのが苦手なので、「将来、何をしたいかまだ分からない」などと話しがちです。将来なりたい職業として、「公務員」や「教師」を挙げるかもしれません。

 「拡散性」の高い親からすれば、「安定感はあるけれど、つまらない」と思ってしまいますよね。親の個性から考えれば、それも無理はありません。「そもそも他の職業を知らないから、見たことのある仕事ということで『先生』って考えたのでは……」なんて、つい先回りしがちです。

 でも、ここは、お子さんの気持ちを尊重してあげてください。あなたとは個性が違うのですからね。

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