「努力したいのに続かない」「学ぶことに興味が持てない」――。自分の子ども、そして社会人にとっても「学び」の壁が高いのは、自分自身の個性とマッチした「学び型」を使っていないからかもしれない。人気コミックの『ドラゴン桜』『ドラゴン桜2』(三田紀房作)、そしてテレビドラマ「ドラゴン桜」を題材に、自分の個性に合わせた学習方法を考えていく。
(©Norifusa Mita / Cork 構成:前田 はるみ)
シリーズ
完結
「努力したいのに続かない」「学ぶことに興味が持てない」――。自分の子ども、そして社会人にとっても「学び」の壁が高いのは、自分自身の個性とマッチした「学び型」を使っていないからかもしれない。人気コミックの『ドラゴン桜』『ドラゴン桜2』(三田紀房作)、そしてテレビドラマ「ドラゴン桜」を題材に、自分の個性に合わせた学習方法を考えていく。
(©Norifusa Mita / Cork 構成:前田 はるみ)
イマドキの若者が我武者羅(あえて死語を使います)を嫌うのは、親の関わり方も影響しているのではないでしょうか。子どもを心配し過ぎる親の接し方が、無理せずほどほどに生きようとする若者を生み出しているように私には思えます。
先のことを不安に思うよりも、「目の前にある問題を解く」ことに集中する。過去問を一つでも多く解くことで、積み上げが利き、「保全性」の自信につながる。それが試験当日を不安なく迎えるためには大事なことだったのです。
「拡散性」が高い人は、基本的に体験を通してしか学べません。そんな人が、「興味が湧かないから動かない」という状態に甘んじれば、どんな将来が待ち構えているか……容易に想像がつきますね。
個性に合わないやり方で勉強することほど、不幸なことはありません。自分を客観的に捉えて、「自分に向く方法を知る」ことで、誰もが勉強を好きになり、成績を上げることができるのです
「運/不運」の感覚に直接関与する、保全性の「記憶力」と拡散性の「忘却力」。なぜ、保全性には「記憶力」が、拡散性には「忘却力」が備わっているのかと言えば、それぞれが生き延びるために必要なメカニズムだからです。
個性によっては「机に向かう」習慣が合わない人もいるのです。そして、「机に向かう」習慣が身につきにくくても、お子さんの個性に合った習慣ならば、「歯を磨くように勉強する」ことが可能になるかもしれません。
「ダイバーシティー」が叫ばれている昨今ですが、個性的なキャラの健太がクローズアップされた「ドラゴン桜」の第5話(5月23日放送)は、「なぜ多様性が大事なのか」を改めて考えるきっかけを与えてくれました。
子どもがいきなり「東大を目指す」と言い出したら、「保全性」の高い親は、「うちの子が東大なんて」と戸惑うでしょう。もちろん、本当に合格したら嬉しいのでしょうが、半面で「失敗したらどうしよう」と不安に思ってしまいます。
ドラマでは、藤井が東大専科にテストによる勝負を持ちかけたものの、偏差値では勝るはずなのに負けてしまいます。優等生の藤井は、なぜ負けてしまったのか。そこには、彼の性格が関係していると思います。桜木も同じことを言っています。
楓は、オリンピック出場も夢ではないほどのトップ選手でしたが、けがで五輪候補から外れることになり、大学のスポーツ推薦ももらえない状態になってしまいます。そこで目標を「東大」に定め直し、桜木建二(阿部 寛)に「私を東大に合格…
テレビドラマ「ドラゴン桜」で、元暴走族の弁護士・桜木建二(阿部 寛)に背中を押されて「東大専科」の門を叩いた天野晃一郎(加藤清史郎)くん。在籍している龍海高校の偏差値は32。彼もいわゆる「勉強のできる子」ではありません。
佐渡島庸平さん(コルク代表)から、「受験や学校の勉強、社会人の資格取得やスキルアップなどの『学び』において、『ドラゴン桜』とFFS理論を組み合わせて、自分に合った効率的な学びの方法を考えていきませんか」とご提案がありまし…
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全8回
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