あなたの夜間頻尿はどのタイプ? 該当する項目をチェック!

 夜間頻尿にはさまざまな原因があることがお分かりいただけただろうか。

 ではここで、自身の夜間頻尿の原因を推測できるセルフチェックを行ってみよう。該当する項目が多いほど、その原因が夜間頻尿を引き起こしている可能性が高いと考えられる。ただし、これはあくまで原因を探るためのセルフチェックなので、夜間頻尿で仕事や生活に支障があったり、夜間頻尿以外に排尿時の痛みや不快感がある、血尿が出るといった症状があれば、まず泌尿器科を受診してほしい。

「夜間多尿」が原因の場合に見られることが多い症状

昼間の1回分の尿の量と、夜間の1回分の尿の量を比べてみて、昼間と同じくらいの量かそれ以上の量が出ている

夕方になると足のすねやふくらはぎがむくむ。夜間に2~3回以上トイレに行くと、朝はむくみがほとんどとれている

1日に1.5リットル以上の水分をとっている(食事に含まれる水分は除く)

「蓄尿障害」が原因の場合に見られることが多い症状

前立腺肥大症や過活動膀胱と診断されている

男性で「尿の出が悪い」「残尿感がある」「昼夜を問わずよくトイレに行きたくなる」「尿を漏らすことがある」といった尿トラブルがある

男女ともに「突然、我慢できないほどの強い尿意が起こる」ことが週1回以上ある

「睡眠障害」が原因の場合に見られることが多い症状

「就寝中にいびきをかいて、呼吸が一時的に止まることがある」「夕方以降に脚にむずむずするような不快な感覚がある」「睡眠中に足の指や足首、膝などが勝手に動く」のいずれかの症状がある

眠ってから3時間以内にトイレに起きる

夜、トイレに起きたあと、1時間以上眠れない

(監修:吉田正貴氏)

 さて、どの原因の項目に多くチェックが入っただろうか。先述した通り、夜間頻尿は複数の要因が絡み合っていることが多く、いずれも複数のチェックが入った人も多いかもしれない。その場合は、それぞれの原因に対処していく必要がある。その際は、夜間多尿と、それ以外の原因に分けて考えることが大切になる。

 「夜間多尿が原因の場合は、生活習慣を見直すセルフケアで、症状の改善が期待できます。蓄尿障害や睡眠障害、それ以外の病気の影響がある場合などは、その病気の治療に加えて、夜間頻尿の症状を軽減する食事や水分のとり方をすると効果的です」(吉田さん)

 次回、第2回(困った夜間頻尿 解決のカギは「夕方の足のむくみ」解消!)は「夜間多尿」にフォーカスして、夜間の尿量をより詳しく調べるための方法や、「夕方の足上げ」など、診療ガイドラインでも推奨されているセルフケアの方法を紹介する。そして、第3回(夜間頻尿を減らす「薬」「睡眠」「水分・塩分」のポイント)では、夜間頻尿を引き起こすさまざまな病気や治療の影響のほか、夜間頻尿全般に効果的な食習慣について解説していく。

(図版制作:増田真一)

吉田正貴(よしだ まさき)さん 桜十字病院上級顧問、泌尿器科医長(前・国立長寿医療研究センター副院長、同センター泌尿器外科部長)
吉田 正貴(よしだ まさき)さん 1981年熊本大学医学部卒業。1987年同大学院医学研究科修了(医学博士)。熊本大学医学部泌尿器科准教授、国立長寿医療研究センター手術・集中治療部長などを経て、2017年より同センター副院長、泌尿器外科部長。2021年より桜十字病院上級顧問、泌尿器科医長。日本排尿機能学会評議員。「夜間頻尿診療ガイドライン[第2版]」の作成委員長を務めた。

[日経Gooday(グッデイ)2021年5月1日掲載]情報は掲載時点のものです。

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日本大学医学部教授・高橋悟ほか監修

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