自宅で交代浴を行うには?
ところで、交代浴はスポーツクラブや銭湯でしか行えないわけではありません。自宅でも、簡易的に実践できます。温度がやや高めの湯を張った湯船に浸かり、体が温まったら湯船から出て、冷たいと感じる温度に設定したシャワーを浴びます。いきなり冷水を全身に浴びると血圧が上昇する危険があるので、シャワーは脚にだけ当てればOKです。
交代の回数や、それぞれの時間には、特に決まりはありません。一般的な目安では、冷やす時間の倍の時間をかけて体を温めます。例えば、2分湯に浸かって1分脚だけ冷水シャワーを浴びる。これを4~10セット行うとよいと思います。私が指導しているアスリートたちは、交代浴にトータルでだいたい30分ほどかけています。
ちなみにアスリートの皆さんには、交代浴は疲労回復法としても人気です。私が『疲れない体大全』という本を執筆したときに、私が指導してきたアスリートたちに「疲労回復にどんなことをしていますか?」とアンケートをとったところ、1位が「睡眠」で2位が「交代浴」でした。
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梅雨が明け、本格的に暑くなると、エアコンの効いた屋内で過ごしがちになり、体にだるさを覚える人は多いと思いますが、そんなときこそ運動、そして交代浴です。ぜひ試してみてください。
【中野さんからのアドバイス】
「寒暖差」による体調不良をなくすには…
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外の暑さと屋内の寒さのギャップが自律神経を疲れさせる
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運動不足が自律神経の働きを悪くする原因になる
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暑くてもあえて外出したり適度な運動をしよう
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自宅でできる「交代浴」なら寒暖差の対策にも
(まとめ:長島恭子=フリーライター)

[日経Gooday(グッデイ)2021年7月15日掲載]情報は掲載時点のものです。
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