「お酒の適正量」は永遠のテーマ

お勧めのおつまみのレシピを教えてください。健康的なお勧めのレシピはありますか?

葉石氏:最近私がよく作っているものなんですけれども、「オートミールのお好み焼き」がお酒にすごく合うのでお勧めです。ネットで検索するとレシピはいろいろ出てくると思いますので、試してみてください。小麦粉でお好み焼きを作るとカロリーが気になりますが、オートミールですとカロリーは抑えられますし、食物繊維もたくさんとれるので、今とても好きなおつまみです。

竹内:オートミールは健康的な食材として注目されていますが、お好み焼きとは意外です。

葉石氏:ほかには、ささみを活用したおつまみですね。ささみに塩、こしょう、もしくはクレイジーソルトのような調味料で味付けして、柔らかくするためにちょっと塩糀を入れてもんで、しばらく置いてから魚グリルで焼くと、さっぱりしておいしいですよ。お酒がちょっと進んじゃうので困るかもしれませんが、ぜひお試しください。

アルコール依存症の一歩手前ではないかと不安になることがあります。どうすればいいでしょうか。

浅部氏:「節酒外来」「依存症外来」などの専門の外来がありますので、そこを受診するのが一番いいんじゃないかと思います。ぜひ調べていただければと。

葉石氏:最近は「減酒外来」もあったり、減酒をサポートするお薬もあるそうです。

自分のアルコールの適正量を知るためには、どうすればいいでしょうか。

浅部氏:これは難しいですね。

葉石氏:永遠のテーマですね。日によって飲める量は違いますし。

竹内:ここでやめておけばいいのにと思いつつもつい飲んでしまう、といったことは誰にでもよくありますよね。

浅部氏:短期的な適正量は、すぐ分かりますよね。酔いつぶれたり、二日酔いになったりするのは、飲み過ぎだということです。問題は、長期的に健康を維持できる適正量です。恐らく、個人差も大きく、現在の研究結果でははっきりとしたことはいえないかもしれません。

葉石氏:年を取るとお酒に弱くなりますし、適正量は年齢によっても変わってくるかもしれませんね。

浅部氏:加齢で変わってきます。また、体の大きさや、性別によっても、変わってくるでしょう。女性のほうがお酒の害が出やすいといわれています。将来、さらに研究が進んで、もっと詳しいことが分かることに期待したいです。

竹内:次の日にお酒が残っていれば、飲み過ぎたということ。そうやって短期的な適正量を把握しつつ、長期的なリスクについては、健康診断やがん検診を受けて、病気のサインを見逃さないことが大切でしょうか?

浅部氏:その通りです。

葉石氏:私も健康診断やがん検診を受けたいと思います。

竹内:ありがとうございます。では最後に、お2人からそれぞれ視聴者へメッセージをいただきたいと思います。

浅部氏:たくさん質問をいただき、ありがとうございました。すべてにはお答えできませんでしたが、今後もこうした情報発信を続けていきたいと思います。私はお酒が好きでこうした場にも出ておりますが、よく言うのは、人間が生きているうちはリスクをゼロにすることはできないので、許容できるリスクの範囲で、お酒を楽しめばいいのではないかということです。そうやって、より長くお酒を楽しみたいですね。今日はありがとうございました。

葉石氏:お酒は、酔っぱらうものではなく、楽しむものという意識を持って、できるだけ長く、健康に皆さんとお酒を楽しんでいければと思っております。本日はありがとうございました。

竹内:本日の講演はこれにて終了とさせていただきます。ご視聴ありがとうございました。

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