
今月のお悩み 「人間工学に基づいた高価なイス」を買ったのに…
40代、男性、会社員です。
昨年から仕事がテレワークがメインに切り替わり、会社に行くのは週に1日ぐらいになりました。
毎日の通勤がなくなったので、その点ではストレスがなくなったのですが、1日中、家で座りっぱなしの生活になったので、腰や背中が張るようになりました。
このままではよくないと思い、思い切って高額の「人間工学に基づいて設計された」イスを購入。さすがに快適で、長時間座り続けても、腰や背中はラクになりました。
ところが、毎日、仕事の終わりごろには、ずっしりとした疲労感を覚えるようになりました。なんだか体が疲れやすくなっているような気がします。
特に運動などで体を動かしているわけではなく、ただ座っているだけなのに、なぜでしょうか?
「座りっぱなし」だからこそ体が疲れやすくなる
体が疲れやすくなったのは、ズバリ、体を動かさずに座りっぱなしの時間が長くなっているからでしょう。
テレワークで通勤がなくなることはうれしいことかもしれませんが、通勤のために歩いたり、階段を上ったりすることは、体にとっては運動になっていました。それがなくなると、運動習慣がない人は、どんどん運動不足になってしまいます。
運動などで体を動かすことで、人間は筋力を維持することができます。しかし、体を動かさず、じっとしている時間が長くなると、筋力はどんどん衰えていきます。そして、筋力が衰えた状態で体を支えようとすると、疲労を感じやすくなります。
実は、ずっと座りっぱなしで仕事をしているよりも、ときどき仕事を中断して少し歩いたり、立って仕事をしたりする時間を作ったりするほうが疲労を感じにくいという研究結果があります。
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