4月22日発売の書籍『日米で診療にあたる医師ら10人が総力回答!新型コロナワクチンQ&A100』(コロワくんサポーターズ著)から主要なQ&Aの内容をお届けするシリーズの後編では、接種対象者や制度の詳細、接種前後の対応などを解説する。併せて、著者代表の山田悠史氏(米ニューヨーク・マウントサイナイ医科大学)からのメッセージも紹介しよう。
 新型コロナワクチンが全国民に行き渡るまでにはなお時間がかかりそうだが、ワクチンに関する正しい知識を得て、来たるべき接種に臨んでほしい。
(写真はイメージ=123RF)
(写真はイメージ=123RF)

Q.11

新型コロナウイルスに感染したことがある人も、ワクチン接種をした方がよいのでしょうか?

A. はい、接種を受けた方がよいと考えられています。新型コロナウイルスに感染した後にどれほど長く免疫が続くのかがまだわかっていないため、ワクチンを打つことでより長く確実に免疫を続かせること、再感染を防ぐことを目的としています。ただし、今後の研究データの蓄積によって、こうした推奨は変更される可能性があります。なお、mRNAワクチンの臨床試験では、過去に新型コロナウイルスに感染した人も一部含まれていましたが、かかったことがない人との比較で同等の安全性が確認されています。

Q.12

食物のアレルギーがある場合、新型コロナワクチン接種は避けた方がよいですか?

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(イラスト:串子)

A. いいえ、必ずしもそうではありません。英国・北米などでの接種経験から、英国では重度のアレルギーの既往があっても、新型コロナワクチンやその成分に対するアレルギーの既往がない限りはワクチンの接種を妨げるものではないとされています。米国においても、食物アレルギーのある人でも接種は通常通り可能としています。ただし、食物に対するアナフィラキシーの既往のある人は、30分ほどの接種後観察が必要とされています。

 現在のところ、(1回目の接種で)ワクチンそのものに対するアレルギーを起こした人、アナフィラキシーの原因のひとつと考えられているポリエチレングリコールに対するアレルギーがある人以外は、新型コロナワクチンの接種を避ける必要はないと考えられます(2021年3月現在)。

Q.13

スギ花粉症ですが、新型コロナワクチンを接種することはできますか?

A. 2020年12月上旬に、米国でmRNAワクチンの接種を受けた医療従事者2人にアナフィラキシーが認められたことから、重篤なアレルギー疾患がある人への新型コロナワクチンの使用は、一時的に中止されていました。しかし、同月30日に、その見解は修正され、新型コロナワクチンそのものに対するアレルギーや、その成分に対するアレルギーを起こしたことがない限り、ワクチンの接種を妨げるものではないとされています。つまり、mRNAワクチンの成分であるポリエチレングリコールに対するアレルギーの既往がある、もしくは1回目の新型コロナワクチン接種で明らかなアレルギーが起こったという場合を除いて接種できます。

 米国疾病予防管理センター(CDC)は、内服薬(または同等の注射薬)、食物、ペット、昆虫、毒物、環境中、ラテックス(ゴム)に対するアレルギーの既往歴や家族歴があっても、接種は可能としています。なお、米ファイザー、英アストラゼネカ、米モデルナの3社の新型コロナワクチンには、卵、ゼラチン、ラテックス、防腐剤は含まれていません。

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