1日3~4杯のコーヒーを継続的にとることは日本人のさまざまな疾患リスク抑制に効果的、という研究が相次いで報告されている。その有効成分とされるのがコーヒーの2大成分「コーヒーポリフェノール」と「カフェイン」だ。今回は、認知症の最新エビデンス、コーヒーに含まれるカフェインを生活に取り入れるポイントについて聞く。

コーヒー、緑茶など幅広い飲料や食品に含まれるカフェイン

 寝起きでぼんやりする…というときにもコーヒーを飲んでしばらくすると気分がシャキッとする。これはコーヒーに含まれるカフェインの働きによるものだ。

 「強い苦みを持つカフェインは、じつは植物が昆虫に打ち勝つための防御物質なのです。コーヒーをはじめ、お茶、ココア、コーラ飲料、滋養強壮ドリンクやエナジードリンク、さらにチョコレートにも含まれています。覚醒作用を持ち、倦怠感の抑制、片頭痛の緩和などの用途で、風邪薬などにも配合されています」と、コーヒーと健康について長年研究を行うネスレ日本 ウエルネスコミュニケーション室室長の福島洋一さんは説明する。

 さまざまな飲料に含まれるカフェインだが、コーヒーは玉露(緑茶の一種)に次いでカフェインが多く、1杯(150g)あたり約90mgと豊富に含む(下図)。

1杯あたりに含まれるカフェイン量
1杯あたりに含まれるカフェイン量
飲料の1杯あたりに含まれるカフェイン量(チョコレートは10gの固形)。コーヒーには紅茶や煎茶よりも多くのカフェインが含まれる。眠気防止剤(ドリンク)は製品によって120~200mgとカフェイン量が違う。(データ:日本ポリフェノール学会雑誌Vol.9,39-46, 2020)

 「日本人は、1日平均で約260mgのカフェインを摂取しており、ほとんどはコーヒーとお茶由来である、と報告されています(*1)」(福島さん)。

*1 Public Health Nutr. 2010 May;13(5):663-672.

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