コロナ禍では、テレワークの普及により出勤がなくなり、運動不足もあって体重が増えてしまった人が続出しています。
コロナ太りをどう解消するかが課題となる中、「酒が好きな人にとってダイエットは難しい」と、酒ジャーナリストの葉石かおりさんは感じています。できれば、好きなお酒はやめずに、つまみの料理などに工夫してうまくやせる方法はないものか……。
そこで、葉石さんの最新刊『名医が教える飲酒の科学』から、管理栄養士で大人のダイエット研究所代表の岸村康代さんに聞いた、酒飲みがダイエットを成功させる方法についてのパートをお届けします。
ポイントは、ダイエットに向いている、あるつまみを常備することだったのです。

減量するならつまみにも注意
酒飲みなら、つまみには一家言ある人は多いと思う。あまりこだわらないという人もいるが、この酒ならこのつまみ、という自分なりのスタイルを決めて、酒と一緒に楽しんでいる人は少なくないはずだ。
かく言う私も、つまみについては何冊も本を出している。日本酒の種類とどんな料理を合わせるのがいいのかについて解説した「ペアリング」の本もある。
つまみにもさまざまな論点があるが、ここでは「ダイエットのためにいいつまみとは何か」、ということについて考えたい。
正直なところ、酒飲みにとってダイエットは難しいと感じている。飲み過ぎてコントロールを失って、つい余計なものも食べてしまう経験は多くの人にあるだろう。過去に、飲んだ後に食べる「しめ」のラーメンでどれだけ後悔したことか。
飲み屋でよく出る、糖質たっぷりのポテトサラダや高カロリーの揚げ物も、ダイエットには天敵だ。
そこで、管理栄養士で、大人のダイエット研究所代表の岸村康代さんに、酒飲みに向いたダイエットの方法について聞いてみた。
好きな酒をやめずに、ダイエットを成功させるには、どんなつまみがいいだろうか? コロナ禍以降、自宅で酒を飲む機会が増えたので、自分でも手軽に準備できるものだとなおいい。
「その条件からすると、私がお勧めするのは、生キャベツ、酢の物、きのこ料理、枝豆、甘栗の5つですね」(岸村さん)

なるほど、この5つなら用意するのはそれほど難しくなさそうだ。
Powered by リゾーム?