東京駅に隣接する高層ビルの22、23階。約500人が所属するカルビーの本社は今、出社率20~25%程度で推移している。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2020年7月、新しい働き方「Calbee New Workstyle(カルビーニューワークスタイル)」を開始。オフィス勤務の社員は原則テレワークとし、5時から22時の間で自由に働ける「フルフレックス」を導入した。時間にも場所にも縛られない働き方で得たのは「あれも、これもテレワークでできる」という発見だった。

「フルグラ」を手に持ち、製造工程を実況中継するカルビー清原工場のスタッフ

 ベルトコンベヤーの上を流れるおなじみの赤いパッケージ。シリアル食品「フルグラ」を製造するカルビー清原工場(宇都宮市)が生配信の会場になった。製造ラインの真横に立った工場スタッフが、完成したフルグラを手に、どうやって作られたのを実況中継する。視線の先には、タブレット端末。ビデオ会議システムのZoom(ズーム)で遠方の参加者とつなぎ、時にクイズも交えながら、双方向の掛け合いで盛り上がった。

 カルビーはコロナ禍で中止していた工場見学を、20年11月からオンラインで再開した。清原工場と「ポテトチップス」を製造する北海道工場(北海道千歳市)を皮切りに、現在は「かっぱえびせん」を製造する広島工場(広島県廿日市市)を加えた3工場で「オンライン工場見学」を受け入れている。

Zoomをつなぎっぱなしも

 それだけではない。役員による工場視察をもオンラインに切り替えた。その名も「リモート工場視察」。本社の会議室と工場をリアルタイムで結び、製造現場からの報告に耳を傾けながら、情報交換を密にしている。

カルビーは、工場視察もリモート実施に変えた

 この他、新卒採用の1次面接を動画選考に本格移行。社員の家族を職場に招待する「カルビーファミリーデー」や、小学校への出張食育授業「カルビー・スナックスクール」もオンライン開催へとかじを切った。

続きを読む 2/4 役員が社員に向けてブログリレー

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