「ちょうど今、トランプ前大統領との素晴らしい会議を終えたところだ」

 トランプ氏の大統領時代に同氏のスピーチライターと大統領上級顧問を務めたスティーブン・ミラー氏は4月5日、自身のツイッターにこんな書き込みをした。添えたのは、トランプ氏の「執務室」で撮影した1枚の写真だ。

 満面の笑みで座るトランプ氏の前の机には、「国境の壁」建設を記念する盾が飾られ、後ろの棚には家族写真が並ぶ。トランプ氏の「執務室の必需品」として知られるコカ・コーラのボトルも、机の上にある電話機の影からちらりと見えた。

 この執務室が撮影されたのは2021年の4月5日。同年1月にトランプ氏が別荘のあるフロリダ州パームビーチに新設した「オフィス・オブ・ドナルド・J・トランプ」が、その場所だ。

 大統領選に負けた候補が自らホワイトハウスそっくりの執務室を作ったとあれば不可思議にも映るが、トランプ氏の支持を続ける政治家や元ホワイトハウススタッフ、何より全米のトランプ支持者にとって重要な意味を持つ。

 本連載の前回、「移民や人種の問題が噴出 『トランピズム』は消えたのか?」に登場したQアノン信奉者のバレリー・ギルバートさんはこう説明する。

ニューヨーク市マンハッタンで生まれ育ったバレリ ー・ギルバートさんはQアノンの信奉者で、ハーバー ド大卒の女優・作家。1匹のイヌと2匹のネコとマ ンハッタン中心部で暮らす
ニューヨーク市マンハッタンで生まれ育ったバレリ ー・ギルバートさんはQアノンの信奉者で、ハーバー ド大卒の女優・作家。1匹のイヌと2匹のネコとマ ンハッタン中心部で暮らす

 「トランプ氏は民主党の政治家たちが公表してほしくない腐敗の証拠をたくさん持っており、新しいオフィスに大量に持ち込んだ。それを公表する日は来る。もうすぐかもしれない」

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この記事はシリーズ「アメリカは変われるか 世界を覆う「トランプ後遺症」」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。