香港に住んでいる元ミス・ユニバースジャパンのファイナリスト、アシュリーあづみさん。日本と香港でいくつかの仕事を掛け持ちしているアシュリーさんだが、香港での肩書はTsangs Group(曽グループ)のディレクターだ。ディレクターは日本の会社では部長相当と言える。

アシュリーあづみさん。香港在住でいくつもの仕事を手掛けている
アシュリーあづみさん。香港在住でいくつもの仕事を手掛けている

 Tsangs Groupは金融関連の投資会社。香港に拠点を持つファミリーオフィスの運用会社だ。アシュリーさんはここで経営戦略(ブランディング)とマーケティングの統括をしている。ときには外部の投資家との情報交換や、投資先の発掘にも携わる。

 香港に5年ほど住んでいるアシュリーさんがここで働き始めたのは2018年。だがあくまでコンサルティング契約であり、正社員というわけではない。契約は1年ごとで、毎年更新されている。

 コロナ前は出張も多く、かなりの時間をTsangs Groupの仕事に割いていた。だが今はほとんどの仕事をリモートでこなすようになり、オフィスにはほぼ行っていない。こうして時間の余裕もできたこともあり、アシュリーさんは仕事の幅を広げ始めている。

 まずは個人顧客へのマインドコーチングだ。これは香港に来る前に日本でしていた仕事でもある。経営者やこれから起業を目指すような目標を持った人に対して、目標設定や今後のビジョンと向き合うセッションを提供する。契約は3カ月など比較的短めなものが多いという。こうした顧客を何人も持っている。

 じつは香港に来た時にコーチングの仕事を一度、縮小していた。当時は、「オンラインだとマンツーマンで行うコーチングの価値が薄れるという感覚があったから」。そのため、日本で抱えていた顧客を一度、手放した。しかしコロナで人々の考えは大きく変わった。様々なことがオンラインで行われるようになり、非対面に対する抵抗感は一気に薄れた。「これならコーチングもオンラインで再開できるのではないか」。アシュリーさんは今、コーチングの仕事を再び増やしている。

 さらに今年の1月からは、日本で昨年オープンした睡眠のための出張マッサージ店『スリープステーション』の施術者に対する研修も始めた。利用者に安らぎを与える役目を持つ施術者に対して、心理面も含めたサービス研修を実施している。

 また収入には直結しないが、今年に入り社会貢献のような形でプロのチアダンスチーム「Tokyo Girls」のオフィシャルコーチにも就任した。こうして仕事の幅を広げているアシュリーさんの今の年収は約1500万円だという。

続きを読む 2/2 「私は仕事に就いているのではない」

この記事はシリーズ「副業から複業へ、新たな働き方は広がるか」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。