アフターGo Toトラベルに向けた準備も必要

 Go Toトラベルキャンペーンの再開を期待するが、それだけでなくその先、キャンペーンが終わった後のアフターGo Toトラベルに向けた準備も進める必要が出てくるだろう。同時に、マイクロツーリズムからアフターコロナとしてインバウンドを少しずつ戻すことに力を入れ始める時期になっていくとみている。

政策面でどんなことを期待しますか。

星野氏:雇用調整助成金の延長は失業率を抑えるという点において、観光だけでなくすべての産業にとって大きい。コロナ禍の影響を受けた企業が人材を確保したまま、この危機を乗り越える政策になっている。コロナ禍が収束するまでの継続を望みたい。

 今後、Go Toトラベルを再開する場合については、Go Toトラベルが終わった後で急な需要の落ち込みがこないように、ソフトランディングするような政策を望みたい。例えば繁忙日をサポートするより閑散日をサポートすることや、Go Toトラベルによって3密となり感染が拡大することがないようにゴールデンウイークやお盆の期間を対象から外すなどの対策をとっていただくと、より効果的ではないか。

注目企業、星野リゾートの舞台裏を大公開――。
「事件が会社を強くする」(星野佳路代表)

ビジネスモデルが変わった地方の「グランドホテル」、結婚式の当日に起きた突然のアクシデント、 そして宿泊業に大きな影響を及ぼすコロナ禍……。

さまざまな「事件」を前に、星野リゾートのスタッフはどう考え、どう動いたか。

経理担当は踊り出し、
若手は畑を耕し、
ベテランは赤レンジャーになった!?


【本文より】

ユニークな戦略を次々に打ち出してきた星野にとっても、思いがけないアイデアだったのだろう。提案を聞くと、こう言った。

「それで大丈夫?」

だが、フラットな組織の自由な議論から出てきたアイデアに対して、スタッフの気持ちは前向きだった。(本書「崩れたスクラム」から)


事件と向き合った一人ひとりのスタッフの経験を、会社のナレッジとして蓄積していく……。そしてそのなかにダイヤモンドの原石のような大きなイノベーションの機会が隠れていると考えている。大事なのは、事件とは避けようとすべきことでなく、活用すべき体験である、ということだ。(本書「解説」=星野代表=から)


この記事はシリーズ「星野リゾートの方程式」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。