企業の炎上に際し過激な行動に訴える「正義マン」増加の背景には、コロナ禍がある。最近は、実際には炎上していないのに炎上案件になる不可思議な状況も出現している。多発する炎上事件に企業は一体、どう向き合えばいいのか。

 「性別で言えば男性が7割で女性が3割。年収が比較的高い人が多い傾向はあるものの、『企業の主任・係長クラス以上』『一般社員』『無職・主婦・学生』が3割ずつと職業別では大きな偏りは見られない」

 「正義マン」を含むネット炎上への参加者の属性について、ネットメディア論を研究する国際大学グローバル・コミュニケーション・センターの山口真一准教授はこう説明する。全体としては、「一般教養がそれなりにあって政治やジェンダーなどについて自分なりの意見を持っている人が、異なる意見を持つ人を攻撃するイメージ」だという。

 一見、物事の道理をわきまえているように思えるそうした層が近年、冷静さを失い暴走する背景として、山口氏はコロナ禍での「SNSの利用頻度上昇」と「社会不安の高まり」という2つの要素を挙げる。

一見、物事の道理をわきまえているように思える人々がネット上で暴走している(写真:PIXTA)

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