日本には、その土地の気候風土に根差した個性豊かな食材がたくさんあり、その裏には、必ずそれに携わった作り手がいます。私は、農林水産省で働きつつ、休日はその美味しさの源である産地へ出向き、作り手の声に耳を傾けた上で、その食材を料理し、伝えることをライフワークとしています。この連載では、まだまだ知られていない美味しい食材をひとつひとつひもときながら、レシピとともにお伝えします。(写真:PIXTA)
シリーズ
作り手とレシピで知る「日本の食」

11回
-
労働時間は1日4時間! レジェンドが育てる「アートな野菜」
タケイファーム(千葉県松戸市)の武井敏信さんは農業の世界ではレジェンド的な存在で、多くの若手から参考にされています。95%以上をレストラン向けに出荷しているタケイファームの野菜はすでにブランドで、その品質の高さにシェフ達…
-
エンジニアから「いちごの神様」へ 品種より作り手が決める味
第10回のテーマは「いちご」。いちごは昔から「高収益作物」といわれていますが、一般的にいちごは栽培が難しいとされています。生産量1位を50年以上独走する栃木県には優れた生産者がたくさんいますが、レジェンドと称されるのが『…
-
「ビール醸造は農業」、造り手で選ぶクラフトビールの楽しみ
第9回のテーマは「クラフトビール」。クラフトビールに明確な定義はありませんが、一般的には「小規模な醸造所で職人が丁寧に造り上げたビール」を指します。
-
粘り強く支持される 米農家が200回手でつく「絶品餅」
日本の伝統食である餅。山形県の坂井奈緒さんはその餅を機械ではなく、手でついて作っている。「餅の味なんてみんな一緒なんじゃないの?」。そう思っている方にこそ、食べてほしい絶品餅とは。
-
絶滅寸前からの逆転! 広がりを見せる木桶醤油
古くから日本の食文化を支えてきた発酵調味料である醤油は、欠かすことのできない存在です。料理好きな私も、濃口、薄口、たまり、白醤油など、数本取りそろえて、毎日使い分けを楽しんでいます。
-
食べる宝石「樹上完熟トマト」が示す農業の未来
トマトは日本でいちばん愛されている野菜です。様々なメディアの「好きな野菜ランキング」でも上位を獲得していて、種苗会社が毎年8月31日の「野菜の日」に公表している「野菜と家庭菜園に関する調査」によると、2021年度の「大人…
-
アパレル店長の経験を生かし、初摘み海苔の魅力を伝える
皆さん最近、海苔を買いましたか? 海苔と聞くと旅館やホテルの朝食に出てくる透明のフィルムに入った味付け海苔、あるいはコンビニエンスストアのおにぎりに巻いてある海苔というイメージが強く、わざわざ買うものとは思っていない人…
-
サウナと日本茶の「ととのう」関係 常識を超えてファン増やす
第4回のテーマは「日本茶」。ちょうど今は新茶が出回る季節。強い太陽光をあまり浴びていない時期に収穫される新茶の葉はやわらかく、うまみの成分であるテアニンも豊富。渋味が少なく、みずみずしいので昔から貴ばれてきました。
-
前例なき都心のチーズ工房が拓く「クラフト×ビジネス」の可能性
第3回のテーマは「チーズ」。私は大のチーズ好き。よく売り場に行くのですが、最近は国産の商品を見かけることが多くなりました。国内のチーズ工房は年々増加しており、現在なんと300カ所以上とのこと。
-
コロナ禍に勝ったレモンサワー 農家が伝える究極の作り方
第2回のテーマは「レモン」。暑い夏にレモンをギュッと絞って、キーンと冷やしたサワーやスカッシュを飲みたくなりますが、日本での旬は、実は夏ではありません。
-
トップシェフ絶賛! 世界一の罠師が手がける三重の絶品ジビエ
日本には、その土地の気候風土に根差した個性豊かな食材がたくさんあり、その裏には、必ずそれに携わった作り手がいます。この連載では、まだまだ知られていない美味しい食材をひとつひとつひもときながら、レシピとともにお伝えします。…
WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
おすすめのシリーズ
-
小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
「ピース・オブ・ケイク(a piece of cake)」は、英語のイディオムで、「ケーキの一片」、転じて「たや…
-
徹底予測2021年 底打ちか奈落か
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
-
クルマ大転換 CASE時代の新秩序
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
-
不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
-
菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
-
1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
-
10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
-
河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
-
ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
-
大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
-
グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
-
フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
-
ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
-
テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
-
70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
全8回