この連載では、英語コーチング・プログラム「TORAIZ(トライズ)」の約7000人の受講生のデータと学習工学(Instructional Design)に基づき、最小の努力によって最短で英語の学習目標を達成するためのノウハウを受講生や読者の皆様からの質問に答える形でお伝えしていきます。

 コメント欄でビジネス英語や学習法について何でもご質問ください。また、アンケートフォームでも質問を受け付けています(こちら→日経ビジネス「その英語学習法、間違ってます!」質問受付)。

 それでは今回も質問にお答えしていきたいと思います。

[今回の質問]

飲食業 Dさん (33歳)
聞くときも話すときも、英語の速さにどうしてもついていけません。英語は「つなげたり、省略したり」で、実際の文よりコンパクトに発音しているように感じます。スピード感も日本語より1.5倍ほど速く聞こえます。英会話の動画を0.5倍速で聞き返すと、やはり過去形や現在完了形の音が消えていたり、「You can get~」のcanの音がなくなり「/jungε/」 と聞こえたりすることがあります。どうしたらいいでしょうか。ちなみに現在の英語力はTOEIC600点前後、IELTS5.5程度ですが、将来的にはTOEIC800点、IELTS8.0を目標にしています。また、英語は海外からの観光客が来店したときに使用しています。

[回答
まず、Dさんは英語の音声について、よく分析していると思います。ここまで熱心なのであれば、加えて、正しいリスニングの学習法さえ押さえれば、半年以内にリスニングは十分できるようになるのではないでしょうか。

 Dさんのように英語音声の「つなげたり、省略したり」する特徴をマスターしてリスニングやスピーキングをしたい人にお勧めしたい3つの学習ステップがあります。一つずつ紹介していきます。

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)

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