この連載では、英語コーチング・プログラム「TORAIZ(トライズ)」の約6000人の受講生のデータと学習工学に基づき、最小の努力によって最短で英語の学習目標を達成するためのノウハウを受講生や読者の皆様からの質問に答える形でお伝えしていきます。コメント欄でビジネス英語について何でもご質問ください。

 それでは今回も質問にお答えしていきたいと思います。

[今回の質問]

重電メーカー勤務 Tさん(24歳)
 私は、どちらかと言えば口数が少ない性格です。また、ゆっくり話す傾向もあり、英会話教室のグループレッスンでもあまり自分から話をすることができず、聞き役に回ってしまいます。現在はマンツーマンのオンライン英会話で勉強をしています。しかし、なかなか上達しません。英会話には向き不向きがあるのでしょうか。

[回答]
 Tさん、英語学習はなかなか結果が出ないものですから、「自分は英会話に向いていないのではないか。そういえば、英語が話せるようになった〇〇さんは向いているタイプなのかも」などと思い、疑心暗鬼になるのも分かります。

(写真:PIXTA)
(写真:PIXTA)

 例えば、古くから英会話業界でいわれている説として、「関西人は、英会話の習得が早い。なぜなら話すことが好きだし、英語と同じようにイントネーションがあるから」というものがあります。確かにもっともらしい気がします。

 そこで、TORAIZでは英ピアソンの英語のスピーキングテスト「VERSANT」で、関西に住んでいる人と関東に住んでいる人の1年間でのスコアの伸びを分析してみたことがあります。すると、関西在住の人の方が、わずかに伸びがよかったのですが、受講開始時のスコアは関西在住の人が少し低かったのです。結局、1年後のスコアはいずれの地域でもほぼ変わりませんでした。つまり、「関西人だからといって英会話の習得が特に早いというものではない」ということでしょう。

 また、同様に「外向的な人の方が、内向的な人よりも英会話の習得が早い」という説もあります。Tさんもこのようなことを感じて質問されているのかもしれません。 

 これについては、TORAIZの受講生を性格で分類して分析したことはありません。しかし、内向的と感じている人の多くは、Tさんと同じように英会話スクールのグループレッスンで話すことができず、もどかしい経験をしているようです。

 そこでTORAIZでは、そのような経験がある受講生には、センター(対面)でのグループレッスンではなく、オンラインでのプライベートレッスンを受講していただくケースが多くあります。センターでのグループレッスンとオンラインでのプライベートレッスンとでVERSANTスコアの伸びを比較すると、若干ではありますがオンラインの方が高い伸びでした。

 つまり、内向的な人であっても、プライベートレッスンであれば結果は出せるということだと思います。恐らく、グループレッスンでは会話の流れに乗れなくてアウトプットの機会が確保できない人でも、プライベートレッスンであれば、しっかりアウトプットの機会が確保できているのだと思います。内向的であっても学習方法を適切に選べば英会話のマスターには問題ないと言えるかと思います。

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