この連載では、英語コーチング・プログラム「TORAIZ(トライズ)」の約7000人の受講生のデータと学習工学(Instructional Design)に基づき、最小の努力によって最短で英語の学習目標を達成するためのノウハウを受講生や読者の皆様からの質問に答える形でお伝えしていきます。

 コメント欄でビジネス英語や学習法について何でもご質問ください。また、アンケートフォームでも質問を受け付けています(こちら→日経ビジネス「その英語学習法、間違ってます!」質問受付)。

 それでは今回も質問にお答えしていきたいと思います。

[今回の質問]

金融機関勤務 Yさん(36歳)
英語を継続して学習していますが、最近は仕事が忙しいだけでなく、家事や子育てに時間を使うことが増えたため、勉強する時間を十分につくれません。加えて、精神的に余裕がなくなっており、学習効率も落ちてきている気がします。学習効率を上げるために、睡眠時間などを見直す必要性を感じています。どのようにライフスタイルを改善すればいいか教えてください。

[回答
 それは大変ですね。確かに仕事や家事、育児に追われ、自由に使える時間が少ない中での英語学習は大変だと思います。このような場合、TORAIZでは学習時間を確保するために睡眠時間を削ることは推奨していません。可能な限り「隙間時間の活用」「ながら学習」「土日の活用による学習時間の確保」をしてもらうようにしています。

 何故なら、学習効率を左右する要素は学習する時間や内容だけでなく、睡眠時間をはじめとするライフスタイルも含まれていることが科学的に実証されているからです。

 一例として、米フロリダ・ガルフ・コースト大学のピーター・ロイター氏とブリジッド・フォースター氏による論文「学生の健康行動と学業成績(原題:Student health behavior and academic performance)」を取り上げます。

 この研究の目的は、「大学生の健康行動・習慣と学業成績の関連性を探ること」です。データの収集は、2018年4月1日から20年1月31日までの2年間、匿名のオンライン調査で実施されました。

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)

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