慣れたら「句」の切れ目を意識する

 この結果は、『英語のメールは書くことができるけど、スラスラ話せない。なぜ?』で解説した「マジカルナンバー7±2」と関係しているのではと考えられます。

 人間の脳内には「ワーキングメモリ」という作業台のようなものがあり、そこで処理できる情報要素の数は「7±2個」です。ですから、長い英文テキストを理解するために、「マジカルナンバー7±2個以内に収まるよう単語をグルーピングし、かつ句単位で処理する」ことは理にかなっていると言えます。

 以上の理由で、スラッシュリーディングは速読力・読解力を高めることに役立ちます。また、スラッシュリーディングに慣れてくると、テキストの中でスラッシュを入れるべき句の切れ目が自然と見えてきて、意識しなくてもスラッシュリーディングと同じか、それ以上の速さで読むことができるようになります。この場合は、先に触れたように文型・接続詞・関係代名詞・前置詞といった「句」の切れ目が目印になります。紹介した門田教授の論文でも同じ内容が言及されています。

 Tさん、いかがでしょうか。シャドーイングで伸び悩みを感じているのであれば、ぜひスラッシュリーディングを試してみてください。

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