この連載では、英語コーチング・プログラム「TORAIZ(トライズ)」の約7000人の受講生のデータと学習工学(Instructional Design)に基づき、最小の努力によって最短で英語の学習目標を達成するためのノウハウを受講生や読者の皆様からの質問に答える形でお伝えしていきます。

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 それでは今回も質問にお答えしていきたいと思います。

[今回の質問]

メーカー勤務 Tさん(29歳)
大学を卒業してから10年近く、本屋やオンライン書店で直感的によさそうと感じた英語の学習教材を購入しては取り組んできたのですが、実力がついていない気がします。買ってはみたものの取り組み方に迷ったり途中で飽きてしまったりして、積読(つんどく)状態になっている教材もたくさんあります。効率的に学習するためには、どのように教材を選べばいいのでしょうか。また1冊の教材をどのくらいまで仕上げるのがいいのかも教えてください。

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)

[回答
 教材が積読状態になっているということですが、安心してください。多くの英語学習者は同じ経験をしていると思います。私も10冊以上が積読状態になっていたことがあります。

 さて、まず教材を選ぶためのコツについてですが、本屋やオンライン書店で「なんとなくよさそう」という理由で買ってはいけません。自分の英語力を認識し、同時に学習のゴールを設定した上で、「ある2つの視点」を意識して厳選することが重要です。詳しくは、『英語学習の本を買っては「積読(つんどく)」に、どうすればいい?』で解説しています。

 次にどのくらいまで仕上げるかですが、実は教材によっては、ゴールに合わせて完璧に仕上げる必要はありません。1冊の教材の中でも完璧に仕上げる部分とそうでない部分とを明確にすることがポイントです。

 この点については、特に気をつけるべき教材のタイプがあります。それは「フレーズ集」です。中級レベル以下のフレーズ集には、優先度の低いフレーズが大量に載っている場合が多くあります。

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