この連載では、英語コーチング・プログラム「TORAIZ(トライズ)」の約6000人の受講生のデータと学習工学に基づき、最小の努力によって最短で英語の学習目標を達成するためのノウハウを受講生や読者の皆様からの質問に答える形でお伝えしていきます。コメント欄でビジネス英語についてなんでもご質問ください。

 それでは今回も質問にお答えしていきたいと思います。

[今回の質問]

外資系金融 Iさん(35歳)
ビジネスでの英会話には、それなりに自信があります。しかし、ミーティングの合間のコーヒータイムやパーティーなどでの雑談が苦手です。周りにいる帰国子女の同僚のように自然に話ができません。現在は、オンライン会議であまりそのような機会がないのですが、今後また必要になってくると思います。今のうちに、どのような学習をしたらよいでしょうか。

(写真:PIXTA)
(写真:PIXTA)

[回答]
 Iさん、よく分かります。実は、私もコーヒータイムの雑談やパーティーでの会話は苦手です。ビジネスにおける会話で必要な英語よりよほど難しいと感じます。その理由を考えてみれば次のようなことだと思います。

 まず、リスニングが難しい。会議室などの静かな環境でなく、周りに話をしている人がいて、音楽がかかっていることもあります。そして、話す相手が1人でなく英語のネイティブスピーカーが複数である場合も当然あります。また、自分と話すだけでなく、英語のネイティブスピーカー同士が英語で手加減なく話をして、その流れで自分に話を振ってくることもあり得ます。リスニングするには大変厳しい状況と言えるでしょう。

 また、相手が話す内容は何がテーマになるか予想がつきません。例えば、趣味のクリケットの話になるかもしれないですし、子供の話になるかもしれません。このようなテーマになると単語や言い回しが分からないことも出てきますし、クリケットのチームやルールについて知らなければさらに難易度が増します。

 さらに困るのが、その国では常識となっていることを知らない場合もあることです。例えば、米国にはDMV(Department of Motor Vehicle)という悪名高い役所があります。日本で言えば、運転免許センターなのですが、とにかく業務がいつも停滞して、最低のサービスとして知られています。現在は、オンライン化も進んでいるのですが米国の人の多くは免許の更新で何時間も並ぶ経験をしているようです。

 ですから、米国人が「あのサービスはDMV並みだよね」と言えば、ひどいサービスのことです。こうした話を理解できるかは、共通体験の有無に依存するので、米国人以外には何のことか分かりません。どう反応していいのか分からないのです。

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