あらゆる機会に英語を使おう
リスニングにおいては、完全性となまりへの対応です。
B1レベルですからリスニングについても、英語のネイティブスピーカーと1対1で話をしている場合、8~9割は聞き取れると思います。しかし、複数の英語のネイティブスピーカーが手加減なしにやり取りしているのはなかなか聞き取れないものです。それは、やはり1対1ではこちらの理解を確かめながらコミュニケーションしているからで相手から配慮をしてもらっていることになります。
これを超えてB2レベルの「ネイティブスピーカーと日常的に会話ができる程度の流ちょうさと自発性をもって、お互いに無理なく会話ができる」レベルになるためには、より高いリスニング力を付ける必要があります。
そのためには、シャドーイングだけでなく、全てを聞き取れているかを文字で書き出すディクテーションをすることをお勧めします。また、ネイティブがナチュラルなスピードで話すリエゾンやフラッピングなどの音の変化をパターンとして学習してしまうことも必要と思います(音の変化については「聞いた英語をまねるシャドーイング、続けているが会議では聞き取れない」を参照のこと)。
また、イギリス英語やアイルランドの英語、さらには欧州の非英語圏の人が話す英語などさまざまななまりもあります。英語のネイティブスピーカーにとってはこれらの英語を聞き取るのは難しくはないようですが、英語のノンネイティブスピーカーにとっては難しいものです。実はこのようなさまざまな英語を収録した教材もありますから、これらを学習して幅広く聞き取れるようにすることもサッカー選手として欧州で活躍するためには必要かもしれません。
最後に、「ネイティブと話す機会を増やすにはどのようなことを心がけるべきでしょうか」という質問もいただいています。この姿勢は素晴らしいと思います。特にB1レベルの英語学習者がB2になるためにはレッスンだけでなく、日常でも英語を使って暮らし、仕事をすることが非常に重要だからです。
まず、あらゆる機会に英語で話しかけることです。海外では、こちらから英語で話しかけないと、相手もこちらがどのくらい英語が話せるか分からないので話が発展しないものです。海外留学で英語力を大きく伸ばした人の話を聞くと、「スーパーのレジでも、エレベーターでも話せる限り話をした」という話をよく聞きます。
あとは、環境を変えることだと思います。例えば、非常に親しい友人を作ったり、ルームシェアをしたりといったことです。
さらに海外ではMeetupなども盛んなので、興味のあるグループに入ることをお勧めします。コロナ禍でもオンラインでネイティブの人と会話する機会を持つことができますし、同じ興味を持つメンバーが集まるので話題作りに困りません。また、新型コロナの影響もあって音声SNSも人気です。こちらも同じ趣味のメンバーと話すことが可能です。トライしてみてください。
中山さん、今後も英語学習も頑張ってください。また、欧州でますます活躍されるよう応援しています!
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