「PREP法」の構成で話す

 次のレベルに行くための学習上のポイントは次の3点です。TORAIZで言えば1年の本科の後に、さらに上のレベルを目指すビジネス上級プログラムに当たります。

 まずスピーキングについては、単なるフレーズ暗記を超えて、話す内容のニュアンスに合った表現の幅と論理の型をたくさん持つことです。B1レベルですから、すでに最低限の用件を伝えることができるレベルにはあるのですが、やはりネイティブに比べると表現が単調かつ、話す内容全体も論理構成として説得力のあるレベルとは言い難いことが多いのです。

 このためには、追加のフレーズを入れていくことが必要ですし、論理の型を学ぶことも重要です。

 フレーズについては、今までのミニマムセットとして覚えたフレーズ集に加えて、ニュアンスも含めて説明してあるフレーズ集を追加して学習しましょう。

 例えば、体調を伝えることは、サッカー選手としてフル出場のチャンスをつかむためにも非常に重要になります。例えば、足が痛い状況を伝える際には、最低限のものとして「My left leg hurts.(左足が痛い)」といった表現はマスターしているはずですが、これでは十分ではないかもしれません。より細かく「My left calf hurts.(左足のふくらはぎが痛い)」「I have muscle pain on my left leg.(左足が筋肉痛だ)」などさまざまな表現を覚えるほうが望ましいでしょう。

 また、論理については、「PREP法」をマスターすることがポイントです。

 日本語での論理の型は「起承転結」があり、通常のビジネスでの会話もこのパターンで始めることが多いようです。例えば、ミーティングの最初で会社紹介から始めるような流れです。しかし、海外の人にとってはこのような「起承転結」は非常にまどろっこしく、冗長に思えて、「結局、何言いたいの?」となりがちです。 

 これを避けるためには、「PREP法」を活用して、「Point(結論)」「Reason(理由)」「Example(実例・具体例)」「Point(結論)」で論理構成します。

 例えば、次のような論理展開です。

Point(結論):「敵チームの守備のラインが上がってきた場合は、あなたは右サイドに展開すべきだと思う」
Reason(理由) :「なぜならば、自分が裏にボールを入れるから」
Example(実例・具体例):「前回の試合でこの動きで得点できた」
Point(結論):「だから、敵チームの守備のラインが上がってきた場合は、必ず右サイドにタイミングを見て展開してほしい」

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