「プラダを着た悪魔」のセリフを見てみよう

映画「プラダを着た悪魔」はビジネスシーンが多いため、シャドーイングでの学習教材としてもうってつけ(写真:Everett Collection/アフロ)
映画「プラダを着た悪魔」はビジネスシーンが多いため、シャドーイングでの学習教材としてもうってつけ(写真:Everett Collection/アフロ)

 では、実例で分析をしてみたいと思います。まず英語での話し言葉の例として映画「プラダを着た悪魔」のすべてのセリフのスクリプトをオックスフォードが提供しているテキストチェッカーで分析してみましょう。

 この映画はビジネスシーンが多く、当時の流行語のような言い回しはわずかにあるものの、現代的でナチュラルな英語なのでTORAIZでもシャドーイングの教材として利用することが多い作品です。分析結果は以下の通りです。

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 この映画で使われている単語数はおよそ2001センテンスで1万1047ワードです(笑い声などスクリプト上の場面説明の単語も含む)。この1万1047ワードのうち、オックスフォード3000で86%の単語をカバーしており、オックスフォード5000で88%をカバーしています。オックスフォード3000でも非常に高い割合を占めていることが分かると思います。

 ではオックスフォード5000でカバーしていない12%の単語はどのようなものでしょうか。

 以下は「プラダを着た悪魔」の会話部分のスクリプトを引用したものです。

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