この連載では、英語コーチング・プログラム「TORAIZ(トライズ)」の約6000人の受講生のデータと学習工学に基づき、最小の努力によって最短で英語の学習目標を達成するためのノウハウを受講生や読者の皆様からの質問に答える形でお伝えしていきます。コメント欄でビジネス英語についてなんでもご質問ください。

 それでは今回も質問にお答えしていきたいと思います。

[今回の質問]

大学生 Yさん(20歳)
 英語自体は嫌いではないのですが、英単語を覚えるのが得意ではありません。「単語を覚えるのが嫌だなぁ」という思いが抜けません。就職活動中や就職した後も英語は必要だと思うのですが、ビジネスパーソンとしてどれぐらいの単語を覚える必要があるのでしょうか。

[回答]
 Yさん、英単語をどれぐらい覚える必要があるかは、Yさんの英語学習のゴールと非常に密接に関連があります。

 まず実務で英語を使う観点でどれほどの英単語を必要とするか、具体例で考えてみたいと思います。3000語と5000語を覚えればどれだけ通用するかを検証したいと思います。

 覚える対象の3000語と5000語のワードリストについては、オックスフォード大学出版局によるオックスフォード3000と5000を使いたいと思います。

 オックスフォードのワードリストは、豊富なコーパス(書き言葉や話し言葉のテキスト集)を基に専門家と共に慎重に研究・開発されたもので、欧州言語共通参照枠(CEFR)に沿っており、大変学習の参考になると思います。また、ワードリストの選定に当たっては、あらゆるレベルの英語学習者にとってベースとなる単語を押さえた上で、その上にそれぞれの学習分野で習得すべき重要な単語を積み上げるという二段構えの単語学習戦略を前提としています。

 さらに、このリストについて強調しておきたいのは、オックスフォード3000は、CEFR A1─B2レベルの「英語で知っておくべき最も重要な単語」と定義されています。また、オックスフォード5000は、オックスフォード3000にCEFR B2─C1レベルの単語を2000語追加したものです。

 英語を第二言語として話すビジネスパーソンとしては、B2レベルがあれば英語力としては十分と思われますから、オックスフォードの考え方では、ビジネスパーソンとしては、最低3000語で何とかなると考えてよいと思います。その上で、自分の業務分野の単語を積み上げていくことになります。

 オックスフォード3000と5000については、一度、ぜひ目を通してほしいと思います(参考:オックスフォード大学出版局)。

 3000語でCEFR B2レベルと書くと本当かと懐疑的に思われる方も多いと思います。日本の英語学習で言えば3000語は中学卒業レベルをほんの少し超えた程度ですし、TOEIC Listening & Reading Test(以下、TOEIC L&R)であれば、一般的に400点を取るために必要な単語数といわれています。

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