この連載では、英語コーチング・プログラム「TORAIZ(トライズ)」の約7000人の受講生のデータと学習工学(Instructional Design)に基づき、最小の努力によって最短で英語の学習目標を達成するためのノウハウを受講生や読者の皆様からの質問に答える形でお伝えしていきます。

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 それでは今回も質問にお答えしていきたいと思います。

[今回の質問]

IT企業勤務 Yさん(25歳)
 半年ほど前からシャドーイングを自分でかなりやり、リスニングはできるようになってきたのですが、英語で構文して流暢(りゅうちょう)に話すことができません。そこで頻出する英語のフレーズも暗記しています。

 しかし、どうしても考えてしまい、話し出す前に「間」が入ったり「えーと」などと言ったりしてしまいます。このためVERSANT(ヴァーサント)テストでも「流暢さ」のスコアが「文章構文」など他のスコアより低く、総合点では40点前半で推移し、47点を超えることができません。どのような学習を行ったら流暢に話せるようになるでしょうか?

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)

[回答
 Yさん。非常に良い質問だと思います。YさんのようにVERSANTテストのスコアが伸び悩む理由が「流暢さ」という方はかなりいらっしゃると思います。

 その背景の一つに、VERSANTテストでは「流暢さ」を厳しめに評価していることがあります。長めの「間」や、フィラーと言われる「あー」「えー」などの音が入ったりすると、「流暢さ」のスコアが大きく低下する傾向があります。質問が終わったら瞬時に自信を持って話し始めることが、VERSANTテストで高得点を狙うコツです。

 このようにVERSANTテストが「流暢さ」を要求する理由について、私は、現実の英語でのミーティングでも即時に対応することが望ましい場面が多いためだと思います。ですから、やはり「流暢さ」はVERSANTテスト対策としても現実問題としても重要だと言えます。

 では、「流暢さ」を改善するためにどのような訓練をすべきなのでしょうか?

 その答えは、「もっと文法を学ぶ」でもなければ、「もっとフレーズを覚える」でもありません。「流暢さ」の改善に最も必要なのは、「自分の知っているフレーズの一部を変えて話をするトレーニングを徹底する」ことです。

 このようなトレーニングを「パターンプラクティス」と言います。

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