忙しくても着実に学習時間を確保

 そこで、本当の意味の学習効率を知るために、1週間の学習時間当たりのVERSANTスコアの伸びを算出してみましょう。すると、次のようになります。

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 すると面白い結果となりました。20代から50代までほとんど変わらないことが分かったのです。つまり、20代から50代まで英語学習の時間当たりの効率はほぼ差がないということなのです。つまり年代別のVERSANTスコアの1年間の伸びの差は、学習効率の差ではなく、単純に学習時間の差だったのです。

 ですから、年代が上がっていくにつれ、忙しい中でも学習時間を着実に確保することが重要になってきます。きちんと学習時間を確保することができれば、50代でも20代並みに結果を出すことは可能といえます。

 一方でやはり、60代以上になると差が出てきています。他の年代よりも2割弱ほど効率は低下しています。しかし、このデータの60代以上は70代も含むデータになっていることもあり、年齢の影響があることを考慮すると、20代と比べて2割しか変わらないとも言えます。これは思っていたより小さな差と言えると思います。

 ただし、発音だけは大人になってからの矯正は極めて困難です。また、発音を重視して英語学習を行うと効率も非常に悪くなり、挫折する可能性も高まります。発音の矯正については以前の記事「孫正義氏の英語スピーチに学ぶ、発音矯正よりも重要なこと」をご参照ください。

 また、60代の受講生は、先にお話ししたように第2の人生の準備ということで、他の年代の人と比べると実務上の切迫度が低く、学習のゴールも若干明確さに欠けるということもあります。そのために効率が落ちている部分もあると推測しています。

 まとめると、英語学習に関して、50代まで年齢はほぼ関係ありません。また60代以上の人は、ゴールを明確にして時間をかければ結果が出るということかと思います。

 英語学習は年齢ではありません。Kさんも責任ある立場でお忙しいと思いますが、学習時間の確保を念頭において自信を持って学習してください。応援しています。

(写真:PIXTA)
(写真:PIXTA)

この記事はシリーズ「その英語学習法、間違ってます!」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。

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