この連載では、英語コーチング・プログラム「TORAIZ(トライズ)」の5000人を超える受講生のデータと学習工学に基づき、最小の努力によって最短で英語の学習目標を達成するためのノウハウを受講生や読者の皆様からの質問に答える形でお伝えしていきます。コメント欄でビジネス英語についてなんでもご質問ください。

 それでは今回も質問にお答えしていきたいと思います。

[今回の質問]

監査法人勤務 Kさん(52歳)

監査法人に勤務していますが、グローバルで組織が統合されて、英語で社内業務をするだけでなく、監査の過程において英語で質疑応答したり、監査の責任者として監査報告を英語で行ったりする必要も出てきました。52歳という年齢で、今さら私が本格的に英語学習を開始するのは遅すぎるかと心配しています。やはり若い人に比べると英語を習得するのは難しいのでしょうか。

[回答]
 結論から申し上げると52歳であっても20代の人と比べた際の英語学習の効率は全く変わりません。Kさん、年齢に臆することなく自信を持って英語学習をしてください。

 TORAIZ語学研究所は、TORAIZ受講生を対象に英ピアソンの英語スピーキングテストVERSANTのスコアについて1年間の伸びを年代別に分析しています。その結果は次の通りです。

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 結果からは、年齢が高い人のほうがやはりスコアの伸びは小さいように見えます。20代は13.4点アップですが、50代は11.3点です。その差は2.1点です。やはり、年を取るごとに英語を学習することは困難になるのでしょうか。

 いやちょっと待ってください。そう考えるのは早計です。なぜならば、このデータは1年間での結果であり、必ずしも学習効率そのものではないから。実際に学習した時間が年代によって違う可能性もあります。

 そこで、各年代の1週間当たりの学習時間も見てみましょう。すると面白いことが分かります。

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 実は、20代から年代が上がるごとに学習時間は短くなっていくのです。おそらくTORAIZで英語を学習しようとする人は、ビジネスパーソンや医師など何らかの分野のプロフェッショナルがほとんどで、年代が上がるにつれて責任ある立場となり、家庭も持っていて忙しいということを反映していると思われます。

 また、60代以上の人の学習時間が、どの年代よりも長くなっています。TORAIZの受講生には、官庁や伝統的日本企業の幹部だった人が、退職後に英語を学習して第2の人生で英語の活用を目指す事例が多く、そういった方は時間に余裕があるという事情もあると思います。

続きを読む 2/2 忙しくても着実に学習時間を確保

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