この連載では、英語コーチング・プログラム「TORAIZ(トライズ)」の5000人を超える受講生のデータと学習工学に基づき、最小の努力によって最短で英語の学習目標を達成するためのノウハウを受講生や読者の皆様からの質問に答える形でお伝えしていきます。コメント欄でビジネス英語についてなんでもご質問ください。

 それでは今回も質問にお答えしていきたいと思います。

[今回の質問]

部品メーカー勤務 Mさん(24歳)

英単語を覚えられなくて困っています。学生時代から英単語を覚えることが得意でなく英語全体に苦手意識があります。今後、TOEICのスコアが会社から要求されるので、自分の暗記力がないのではないかと悩んでいます。英単語をより簡単に覚える方法を教えてください。

[回答]
 安心してください。英単語をより簡単に覚える方法はあります。Mさんにやる気がないわけでも、暗記力がないからでもありません。

 読者の多くは、英単語を覚える方法を体系的に習うことなく英単語を覚えてきたのではないでしょうか。「学習方法自体を学ぶ」ことを「メタ学習」と呼びますが、成績の良い人はこのような「メタ学習」を行っているから成績が良いのです。英語にしろ、数学にしろ、資格試験にしろ、「メタ学習」をせずに学習すると効率が大変悪くなるものなのです。

(写真:PIXTA)
(写真:PIXTA)

 では、具体的に見ていきましょう。1つ目は、「スペリング(文字列)と発音の関係を体系的に学ぶ」ということです。これはフォニックスといいます。

 なぜ英単語のスペリングが覚えにくいのかというと、スペリングと発音が1対1で対応していないからです。アルファベットを使って記述する言語でも、例えばスペイン語であれば、スペリングと発音がほぼ1対1で対応しており覚えやすいのですが、英語はそうでありません。ですから、口に出しながら覚えるとかえって混乱することもあります。また、日本人は小学校でローマ字を習いますから、その影響でさらに頭が混乱してしまうのです。これを整理してルール化してくれるのがフォニックスです。米国では小学校でまずフォニックスを理解した上でスペリングを本格的に覚えます。

 フォニックスにはそれなりの数のルールがあるのですが、最も分かりやすいルールは「サイレントe」です。これは、母音文字1つ+子音文字1つ+eの並びでは、母音文字をアルファベットの名称のまま読んでeを発音しないというのです。例えば、nameです。この単語の発音もあえてカタカナで書けば、「ネ・エイ・ム」です。「サイレントe」のルール通りになっていますね。

 このようなフォニックスのルールを一通り押さえるためにおすすめしたいのが、『フォニックス <発音> トレーニングBOOK 』 (ジュミック今井著、明日香出版社)です。私が運営している英語コーチング・プログラム「TORAIZ」でも使っています。

続きを読む 2/3 「語源マインドマップ」のススメ

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