この連載では、英語コーチング・プログラム「TORAIZ(トライズ)」の約8000人の受講生のデータと学習工学(Instructional Design)に基づき、最小の努力によって最短で英語の学習目標を達成するためのノウハウをお伝えしています。今回は、前回に引き続き、受講生や読者の皆様からの質問に答える形式ではなく、特別編として、生成AI(人工知能)「Chat(チャット)GPT」を活用した英語の勉強法をお届けします。
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ChatGPTに、英語学習のアドバイスを聞く
前編「翻訳、文法、単語 ChatGPTは英語学習に役立つのか」では、ChatGPTを翻訳や文法解説、単語帳作りに活用する方法について紹介しました。後編では、「英語学習のアドバイスを受ける」という観点で、ChatGPTの活用方法を提案します。ChatGPTは英語学習に関する疑問や質問にも、かなり精度の高い回答をします。私が利用した限りでは、学問的に偏った内容は少なく、通説というべき一般的な回答をすることが多いです。
まず、「英語学習では、インプットとアウトプットのどちらが重要ですか」という質問に対する回答を見てみましょう。回答は「第2言語習得理論」として現在の通説に即したものなっています。
【ChatGPTの回答】
英語学習においては、インプットとアウトプットの両方が重要です。インプットとは、英語の聞く・読む・書く・話すという4つのスキルのうち、聞くと読むことを指し、アウトプットとは、書くと話すことを指します。
インプットは、英語のリスニング力とリーディング力を向上させるために必要です。英語を聞いたり読んだりすることで、英語の音や表現、文法、語彙などを身につけることができます。インプットを通じて、自然な英語のリズムや発音、表現力を身につけることもできます。
一方、アウトプットは、英語のスピーキング力やライティング力を向上させるために必要です。英語を話したり書いたりすることで、英語を表現するための能力を養うことができます。また、英語を使うことで、自分の知識や理解度を確認することができ、自己評価の向上にもつながります。
つまり、英語学習においては、インプットとアウトプットの両方をバランスよく行うことが重要です。ただし、初心者の場合は、まずはインプットに集中し、基本的な語彙や文法を身につけることから始めることが効果的です。
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